ボジョレーだけじゃない! 秋は「ワイン」の季節、おいしい楽しみ方や合う料理は?
11月に入ると、「もうすぐボジョレー解禁」という言葉をよく聞くようになります。ボジョレー・ヌーボーばかりが話題になりますが、この時期に新酒を味わえる日本のワインも多くあります。
11月に入ると、「もうすぐボジョレー解禁」という言葉をよく聞くようになります。ボジョレー・ヌーボーは、フランス・ボジョレー地区でその年に収穫されたブドウを使った新酒を指しますが、ボジョレー・ヌーボーだけでなく、この時期に新酒を味わうことができる日本のワインも多くあります。今回は、秋のワインの楽しみ方をご紹介しましょう。
おいしいワインって?
ワインはブドウから造られます。大麦を原料とするビール、米を原料とする日本酒などは穀物自体に糖分が含まれないため、糖化と呼ばれる工程がありますが、ワインはブドウの糖分があるので、絞ってそのまま発酵させるとワインになります。原料のブドウの出来、不出来がワインの味に大きな影響を与え、味わいの80~90%はブドウの品質で決まるといわれます。
ワインは、フレッシュな味わい、熟成された味わいと、変化を楽しめるのも特徴です。出来たては酸味や渋味が感じられていたものが、熟成されるとコクや甘み、まろやかさに変わっていきます。ワインの種類によって飲み頃も変わってきますから、いろいろな味を楽しめるのもワインのよいところです。
ワインの種類
よく、赤、白、ロゼと聞かれるワインは「スティルワイン」と呼ばれる、普通に飲まれるワインです。他に、炭酸ガスを含む「スパークリングワイン」、ブランデーなどの強いアルコールを持つお酒を加えた、アルコール度数の高い「フォーティファイドワイン」と呼ばれるものもあります。
ワインをおいしく飲むためには、温度がポイントといわれています。温度が高いほどまろやかに感じられ、低いほどさっぱりと飲めます。スパークリングワインは冷蔵庫で半日以上しっかり冷やすのがおすすめです。甘口のワインは低めの温度、赤ワインなどの辛口のワインは冷蔵庫で約1時間、少し冷やして飲むとワインの味わいを感じながら楽しむことができます。
ワインに合う食べもの
赤ワインは苦味や酸味が強いのが特徴です。コクがあるため、肉料理との相性がよいといわれています。赤ワインの中でも最もコクのあるフルボディは、洋食ならステーキ、ビーフシチュー、和食なら、すき焼きもよく合います。ほどよくコクのあるミディアムボディはローストなどの肉料理、和食の照り焼きなどの鶏料理も合います。軽いタイプのライトボディは、白ワインとも相性のよいカルパッチョや魚介料理もおすすめです。
ほんのり甘みのある白ワインには、クリームチーズ、モッツァレラチーズ、カマンベールチーズがよく合います。生ハムでチーズを巻いたり、生ハムメロンのようにフルーツと一緒に食べたりするときは、フルーティーな風味の白ワインがおすすめです。チーズやハムが入ったサンドイッチも、白ワインに合う食べ物です。辛口タイプの白ワインを合わせるとすっきりといただくことができます。
赤ワインと白ワインの両方のよさを持つロゼワインは、お肉にもお魚にも合わせやすいワインです。食べ合わせのおすすめはありますが、個人の好みによっても変わります。自分の好みのワインといろいろな食材を試してみるのもよいですね。
【簡単! きのこのアヒージョ】
【材料(2人分)】
・シメジ 1パック100グラム
・エノキ 1パック100グラム
・マイタケ 1パック100グラム
・ちりめん 30グラム
・ニンニク 1かけ
・赤唐辛子(種除く)1本
・塩 小さじ1/2
・オリーブオイル 1/2カップ
【作り方】
1.シメジ、エノキ、マイタケは食べやすい大きさに切る。ニンニクはみじん切りにする。
2.フライパンに(1)と、ちりめん、赤唐辛子、塩、オリーブオイルを入れ、中火で煮る。
3.(2)の火が通ったら器に盛り、出来上がり。
キノコはワインと相性のよい食材です。パンやパスタと合わせて食べるのもおすすめです。お好みのおつまみを用意して、おいしくワインを味わいましょう。
(管理栄養士、NS Labo代表理事 岡田明子)
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