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夏の定番「そうめん」 タンパク質や野菜も一緒に取れるバランスメニューはこれ!

「そうめん」は調理も手軽で、夏に人気のメニューです。ただ、麺だけを食べていると栄養の偏りが心配です。そうめん一皿でしっかり栄養が摂取できる料理とは。

夏の定番メニュー「そうめん」
夏の定番メニュー「そうめん」

 夏にぴったりの食べ物といえば「そうめん」ですね。暑い時期は食欲も落ちてしまいがちですが、そうめんなら、氷水で冷やして、つるっと食べられますし、調理も手軽で人気の定番メニューです。ただ、麺だけを食べていると、栄養の偏りが心配です。今回は、そうめん一皿でしっかり栄養が摂取できる料理をご紹介しましょう。

そうめんの栄養

 そうめんの栄養成分は、ほとんどが炭水化物です。そのため、そうめんのみで食事を済ませると、栄養が偏ってしまいます。タンパク質、脂質、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維といった栄養素を足して食べるようにしましょう。

 そうめんは、肉類、魚類、卵、大豆製品などタンパク質を多く含む食材や野菜類といった、どんな具材とも合わせやすい食材です。好きな具材をトッピングして食べると、バランスも取りやすくなります。

【ねばねばソーメン】
納豆や卵を取り入れて、不足しがちなタンパク質も一緒に補うことができます。特に卵はアミノ酸バランスに優れ、効率よくタンパク質を補うことができます。また、納豆は発酵食品であり、腸内環境を整え、免疫力を高めることにもつながります。他にも、骨を強くし、骨粗しょう症の予防にもなるビタミンKを多く含みます。

【材料(2人分)】
そうめん  乾麺3束
納豆    2パック
オクラ   1パック
ヤマイモ  100グラム
卵     2個
大葉    適量
のり    適量
めんつゆ  適量

【作り方】
1.卵は温泉卵状にしておく(※丼に卵を入れ、沸騰した湯を注いでふたをし、15分ほど置いておく)。オクラはゆでた後、食べやすい大きさに切る。納豆は添付のタレを混ぜておく。
2.そうめんをゆでて、水でしめて、器に盛る。
3.(2)にすりおろしたヤマイモ、(1)の具材をのせ、お好みで大葉のせん切り、のりを散らす。最後にめんつゆをかけて出来上がり。

【そうめんチャンプルー】
豚肉はビタミンB1が多く含まれており、糖質をエネルギーに変える働きがあるので、夏バテ防止や疲労回復効果が期待できます。

【材料(2人分)】
そうめん     乾麺3束
豚もも薄切り肉  100グラム
ニンジン     1/4本
モヤシ      100グラム
ニラ       1/4束
サラダ油     大さじ1/2
ごま油      小さじ1
酒        大さじ2
濃い口しょうゆ  大さじ1
塩        小さじ1/4
こしょう     少々

【作り方】
1.豚もも薄切り肉を約1センチ幅に切り、ニンジンは細切り、モヤシはひげ根を取り、ニラは食べやすい長さに切る。
2.そうめんは固めにゆで、水でしめて、水気を切っておく。
3.フライパンにサラダ油を熱し、(1)の豚もも薄切り肉を入れ、色が変わるまで炒めたら、ニンジン、モヤシを加えてさらに炒める。
4.(3)に火が通ったら、酒、濃い口しょうゆ、塩、こしょうを加えて炒め、ニラ、(2)のそうめんを入れてさっと炒め、最後にごま油を加えたら出来上がり。

 夏を健康に乗り切るためには、バランスのよい食事が大切になります。口当たりのよいそうめんとタンパク質を多く含む食材、野菜類を一緒に食べて、夏バテ防止に努めましょう。

(管理栄養士、NS Labo代表理事 岡田明子)

岡田明子(おかだ・あきこ)

管理栄養士、一般社団法人NS Labo代表理事

健康や美容関連のレシピ提供や商品開発、講演や執筆、メディア出演などヘルスケア分野を中心に幅広く活躍中。個人への食事サポートも行い、ダイエットや妊活に悩む人への、個々の生活習慣に合わせた的確な指導に定評がある。食事アドバイスサポート実績は延べ1万人に及ぶ。2014年、一般社団法人NS Labo(栄養サポート研究所)を設立。全国約1000人の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康事業のサポートとヘルスケア分野で活躍できる人材育成を行っている。著書「朝だから効く!ダイエットジュース」(池田書店)、「美腸ダイエットジュース」(同)、「30代からの妊活食」(KADOKAWA)。NS Labo(http://ns-labo.jp/)、ブログ(http://okada-akiko.com/)。

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