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その名も「たこ焼き」「とんこつ」 想像しがたいカクテルのレシピが話題に、開発経緯は?

「たこ焼きカクテル」「とんこつカクテル」といったカクテルのレシピが話題になっています。

たこ焼きカクテル(レミーコアントロージャパン提供)
たこ焼きカクテル(レミーコアントロージャパン提供)

「たこ焼きカクテル」「とんこつカクテル」「牛タンカクテル」。名前を聞いただけでは、味も姿も想像できないカクテルのレシピを、フランスのオレンジリキュール「コアントロー」を輸入販売する「レミーコアントロージャパン」(東京都港区)が発表しました。SNS上では「とんこつカクテルって…」「どんな味?」と話題になっていますが、その狙いや開発経緯とはどのようなものでしょうか。広報担当者に聞きました。

意外な食材もカクテルにできる

 同社によると、レシピは「ご当地カクテルシリーズ」という企画で開発した16種類で、福岡、大阪、東京など16都道府県の名物にちなんだカクテルを取りそろえます。

「とんこつカクテル」は、「バッファロートレース」というバーボンウイスキーに、オレンジリキュール「コアントロー」、とんこつスープ、リンゴジュースなどを加えてシェーク。氷の入ったグラスに注ぎ、紅ショウガと豚の骨を飾って出来上がり。

「たこ焼きカクテル」は、コアントローとトマトジュースやレモンジュース、さらに、たこ焼き用ソースなどを混ぜ合わせ、串に刺したたこ焼きを添えて仕上げるそうです。

 レミーコアントロージャパンの広報担当者に聞きました。

Q.なぜこの企画を。

担当者「さまざまな材料と調和し、バランスを取れることから、『カクテルの中心』と呼ばれるコアントローの特徴を改めて知っていただくために、各都道府県の名産品を使ったクリエーティブなカクテルを創作しました。

『さまざまな素材に合う』という特徴を分かりやすく表現するため、フルーツやハーブといった、カクテルに使いやすい食材ではなく、あえて意外性のある食材を使いました。誰でも自分の出身地や住んでいる街への愛着があると思いますので、ご当地の名物を使うことで興味を持っていただけるのではとも思いました」

Q.レシピの発表を始めたのはいつですか。

担当者「2018年3月末に『ご当地カクテル』シリーズ開始を発表し、4月2日に最初の東京『雷おこし』カクテルを発表しました」

Q.レシピの考案者は。

担当者「バーのコンサルティングやカクテル開発などを行うバーテンダーのグループ、LIQUID WORKS(リキッドワークス)様と一緒に考案しました。今回のコンセプトやブランドポリシーをご理解いただき、私たちの想像を超えたものを創作していただきました」

Q.とんこつやたこ焼きは、カクテルとは程遠いイメージですが…。

担当者「そのような意外な食材もカクテルにできる、というLiquid Works様の強い開発力の下、他のお酒ではできない、コアントローならではの柔軟性の高さを証明できると考えたためです。ビジュアル面の引きの強さも重要と考えました」

Q.苦労した点は。

担当者「ブランドイメージを損なわず、かつ意外性のあるカクテルということで、実際のテイストとビジュアルのクオリティーにこだわりました。例えば、とんこつカクテルの場合、豚の骨をお酒に漬け込んでも思ったように風味が出ないなど、それぞれのカクテルで難しい点がありました」

Q.評判は。

担当者「やはり、インパクトのあるたこ焼き、牛タン、とんこつは、多くの皆さんから『面白い』という声を頂きました。バーテンダーの皆さんからは『由緒正しい正統派のコアントローがこんな振り切ったことをするなんて』と、良い意味で驚きの意見も頂きました」

Q.10月11日に発表した16種類目の「とんこつカクテル」で終了でしょうか。

担当者「コアントローの既存のイメージを打ち破るという、プロジェクトの目的は達成できたと考えており、いったん終了します。今後は、違う方法での訴求を考えていきます」

 16種類のカクテルのレシピは、https://www.cointreau.com/jp/ja/newsで紹介。実際にバーで飲める企画も検討中とのことです。

(報道チーム)

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