【春キャベツ】で生活習慣病を予防 豊富な栄養素を逃さない食べ方とは?
価格高騰が続いたキャベツ。「春キャベツ」登場で価格が落ち着き始めました。そこで、管理栄養士に栄養などについて聞きました。

価格高騰が続いたキャベツ。「春キャベツ」が流通し始め、少しずつ手にしやすい価格になってきたという変化を感じている人もいるのではないでしょうか。そこで春キャベツの栄養やおいしく食べる方法について管理栄養士の新谷友里江さんに聞きました。
「春キャベツ」は生食がおすすめ
Q.まずは「春キャベツ」の特徴を教えてください。他のキャベツと違いはあるのでしょうか。
新谷さん「春キャベツとは、秋に種をまいて、春から初夏にかけて収穫されるキャベツのことです。水分が多く、葉が柔らかくて甘みが強いのが特徴です。春キャベツに対して、夏に種をまいて冬に収穫するキャベツを、冬キャベツといいます。こちらは葉っぱが肉厚で煮崩れしにくく、加熱すると甘味が強く出てくるのが特徴です。
春キャベツには、ビタミンUが豊富に含まれています。ビタミンUは、胃酸の分泌を抑えて粘膜の修復を助けてくれる栄養素です。胃の調子が気になるときは、ぜひ、とりたい栄養素です。ビタミンKや葉酸も豊富です。さらに、葉の緑の部分にはβカロテン、カルシウムが多く、芯のまわりはビタミンCが多く含まれます。また、アブラナ科の植物に含まれる辛味成分イソチオシアネートには抗酸化作用があり、生活習慣病予防にも効果的です
Q.春キャベツを満足度高く食べる方法を教えてください。
新谷さん「春キャベツは水分が多く、柔らかくて甘みもあるので、生食がおすすめです。大きめにちぎって、お好みのソースなどをディップすると、パリッとした食感と甘みが楽しめます。また、大きめのくし切りにして、フライパンでさっと蒸し焼きにするのもおすすめです。くたっとした部分から甘みや香ばしさが楽しめて、満足感がありますよ」
Q.春キャベツを食べる時の注意点について教えてください。
新谷さん「ビタミンCなどの水溶性の成分を含むので、ゆでるのはあまりおすすめしません。基本は生食がおすすめですが、さっと煮込んでスープにして汁ごと食べるのも、栄養素を余すことなくとれるのでおすすめの食べ方です。ビタミンCは芯に多く含まれるので、芯も捨てずに食べましょう」
(オトナンサー編集部)
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