夫の趣味仲間に暴言「鉄オタキモい」…パートナーの周囲に「悪口」を言う人が気付いていない“夫婦の危機”
鉄オタ仲間の人格を否定する妻
晴斗さん(42歳、仮名)が鉄道の魅力に目覚めたのは40歳のとき。子どもの頃から筋金入りの鉄道ファンである会社の同僚に連れられて、冷やかし半分で鉄道のイベントに参加し、無人駅の魅力に取りつかれました。そこからは、お盆や年末年始などに全国の無人駅を探しては出かけているそうです。
「今までは、鉄道オタクなんて“陰キャラ”の集まりだと、内心バカにしていました」と、本音を教えてくれた晴斗さん。
「でも、鉄オタにも、撮影がメインの『撮り鉄』、録音がメインの『音鉄』、たくさん乗車をするのがメインの『乗り鉄』などいろいろあって、めちゃくちゃ奥が深いんですよ。で、実際に付き合ってみるといい人が多いし、普通の人たちですよ。
でも、嫁は結構厳しくて、『鉄オタキモい』とか『自分が鉄オタだなんて、会社とか周囲の人に言わない方がいいわよ。絶対に嫌われるから。うちに連れて来ないでよ』とか、暴言を吐くんですよ。別に鉄道を好きになってほしいとは言わないですが、偏った考え方で僕や周りの人の人格を否定するのはやめてほしいです」
晴斗さんの妻にしてみれば、結婚時には思いもよらなかった夫の変化に戸惑っているのかもしれませんが、「鉄道が好き」というだけで露骨に変人扱いするのも、固定観念に縛られた考え方といえるでしょう。
夫の周りにいる人や、妻の周りにいる人の悪口を言うことはそのまま、自分の価値を下げることにつながると意識してください。聞いている側がそう思っていない場合、胸の奥で「僕(私)のことも外で悪口を言っているのでは」と勘繰られます。
他者を自分より下に置くことでコンプレックスを拭い去ろうとするのは、相手から見ると“イタい”感覚になります。そして、「悪口を言う人」というレッテルが付くと、たとえ結婚した相手とはいえ、愛情が薄れていくでしょう。間違ったストレス発散の方向であると肝に銘じてください。
最も怖いのは、相手につられて自分も悪口を共有する人になってしまうことです。悪口に「そうだね」と共感しているうちに、思考回路がそちらに傾く可能性はあるでしょう。夫婦は似てくるといいますし、緩やかに状況が変化していくことに気付かず、対応を誤ってしまうことを示す「ゆでガエルの法則」は家庭でも起こり得ることです。じわじわと、自分も「悪口を言う人」にならぬよう、パートナーの悪口キャラを制御してあげてください。
もし、悪口を言いたくなったら、その人のよい点を1個でも思い出して変換してみてください。「◯◯部長は厳しいけど、ヘアスタイルはすてきじゃない」のような明るい会話を目指しましょう。結婚生活を明るい方に向かせることができる夫婦は会話上手です。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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