オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

【漫画】急に過去の「苦い記憶」がよみがえってしまう女性 友人の“何気ない言葉”に目からウロコが落ちた理由とは?

かつてやらかした経験をふと思い出しては、恥ずかしい記憶に居ても立っても居られない気持ちになる作者。いつまでも気にしてしまう自分を変えたいと思い悩むのですが…。Xで公開された漫画が、「自分のことのよう」と読者の共感を呼んで話題に。作者のユキさんにお話を聞きました。

漫画「自分と仲直りしたい」のカット(ユキさん提供)
漫画「自分と仲直りしたい」のカット(ユキさん提供)

 苦い経験を思い出しては苦しくなる自分を変えたいという願いを描いた漫画「自分と仲直りしたい」が、Xで話題となっています。

 作者はふとした瞬間に、過去のイタい自分を思い出して、居ても立っても居られなくなるときがあります。それを友達に話すと、「でも、こうして話のネタになるからいいんじゃない?」と目からウロコの言葉をもらったのですが…。読者からは「この感情、分かります」「まるで自分のことのよう」などと共感の声が上がっています。

漫画制作を通じて自分を客観視できた

 この漫画を描いたのは、漫画家のユキさんです。エッセー漫画を、XInstagramnoteで発表しています。ユキさんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

ユキさん「小学生の頃からです」

Q.今回の漫画を描いたきっかけを教えてください。

ユキさん「『はちみつコミックエッセイ描き方講座』の7期を受講させていただき、卒業制作で描きました」

Q.漫画「自分と仲直りしたい」を描いている最中の心境について、教えてください。

ユキさん「見たくない自分のストーリーを思い起こすのはしんどかったです。ただエッセー漫画にすることによって、自分をキャラクターとして客観的な視点で見ることができたので、描き終えたときはすがすがしい気持ちでした」

Q.ユキさん自身は、友人から「恥ずかしい記憶」の話を聞いたときに、どう反応していますか。

ユキさん「自分事ではないので大いに笑います(笑)。自分だったら『恥ずかしいと思っていることすら恥ずかしい』と思い、なかなか打ち明けられないので、話をしてもらえるとめちゃくちゃ好感を持ちます」

Q.今まで、思い出したくないことを思い出してしまったときは、どうリセットしていたのでしょうか。

ユキさん「リセットできず、反芻(はんすう)思考で苦しむのですが…(笑)。人に話せるときは、人に話します。全て頭の中で再生されることなので、言葉にして自分の頭から外に出すと、ラクになることが多いです」

Q.この漫画を描いてから、心境の変化はありましたか。

ユキさん「今までは気にし過ぎたり、『考え過ぎて1人で勝手に苦しくなることをやめたい』『もっと大らかに、楽に生きたい』と渇望したりしていましたが、『そのめんどくさい偏りがあっていい』と肯定できるようになりました」

Q.漫画「自分と仲直りしたい」について、どのような意見が寄せられていますか。

ユキさん「『同じ思いをしている人がいた!』と共感していただける声がとても多かったです。面白がってくださる人と、自分事のようでしんどくなる人と、さまざまでした」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えてください。

ユキさん「エッセー漫画を通じて、マイナスな自意識を和らげ、読者がありのままの自分でいられるような発信を目指しています。自分を理解し、深刻にならず人生を楽しめる人を増やす活動に取り組んでいきたいです」

(オトナンサー編集部)

【漫画】本編を読む

画像ギャラリー

コメント