9・1は「キウイの日」 「緑」と「黄色」は何が違う? 効果的な食べ方も紹介
キウイには「緑」と「黄色」のものがありますが、その違いとは何でしょうか。キウイの輸入販売会社と管理栄養士に聞きました。
きょう9月1日は「キウイの日」です。「キュー(9)」「イ(1)」の語呂合わせで、キウイフルーツの生産・輸入・販売を行う「ゼスプリ インターナショナル ジャパン」によって制定されました。近年、キウイは「栄養価の高い果物」として注目度が高まっており、SNS上でも「フルーツの中で一番好き」「スーパーで見かけるとつい買ってしまう」「毎朝食べてます」と好評です。
「緑」と「黄色」の違いとは?
キウイには、果実部分の色が「緑」のものと「黄色」のものの2種類がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。
同社によると、緑と黄色の違いは栄養素の含有量にあるそうです。
「緑と黄色は品種が異なり、緑は『グリーンキウイ』、黄色は『サンゴールドキウイ』という品種名です。キウイには、ビタミンC、食物繊維、ビタミンE、カリウムなどが豊富に含まれていますが、食物繊維がより豊富なのがグリーンキウイ、ビタミンをより効率的に摂取できるのがサンゴールドキウイです」(同社)
可食部100グラム当たりの含有量は以下の通りです。
【ゼスプリ・グリーンキウイ】
食物繊維:3.0グラム(サンゴールドキウイの約2倍)
ビタミンC:85ミリグラム
【ゼスプリ・サンゴールドキウイ】
食物繊維:1.4グラム
ビタミンC:161ミリグラム(グリーンキウイの約2倍)
「食物繊維には『水溶性食物繊維』と『不溶性食物繊維』の2タイプがありますが、キウイにはそのどちらも含まれており、効率よく食物繊維を摂取できます。また、ビタミン含有量は果物の中でもトップクラスで、サンゴールドキウイ1個に含まれるビタミンCはレモン約8個分です。サンゴールドキウイを1個食べるだけで1日のビタミンC推奨摂取量(成人100ミリグラム)を摂取できます」
皮ごと食べた方が栄養価が高い
キウイといえば「半分に切り、スプーンで中身をすくって食べる」ことができ、その食べやすさも魅力の一つです。また、包丁で皮をむいてからカットし、ヨーグルトなどと合わせて食べる人も多いでしょう。
しかし、近年、ネット上を中心に「皮も食べた方がよい」という記事やコメントが多く見られ、話題となっています。「食べる勇気がない」「結構おいしい」「産毛も食べていいの?」「食感が無理」など、さまざまな声が上がっていますが、実際にはどうなのでしょうか。
「表面を軽く水で洗ってもらえれば、安全面では皮ごと召し上がっていただいて問題ありません。サンゴールドキウイを皮ごと食べた場合、食物繊維やビタミンE、葉酸などを、果肉だけ食べるよりも多く摂取することができます。グリーンキウイは表面に柔毛があるので、気になる方は表面を軽くこするなどして落としてください。消化器官が未発達なお子様や、消化器官の弱い方は控えた方が望ましいと思われるため、保護者の方やご自身で判断してください」
最後に、キウイに含まれる栄養を効果的に摂取できる食べ方について、管理栄養士の足立香代子さんに聞きました。
「残暑が厳しいと予想されるこれからの時期にもお勧めなのが、『キウイ+塩』です。キウイには水分の他に、糖、カリウム、マグネシウム、カルシウムが含まれており、これに塩を加えることで、点滴と同様の成分を補給できます。まさに“食べる点滴”です。キウイ1個に加える塩の量は、0.5グラム程度(親指と人差し指で一つまみ)にしてください。
より簡単に摂取する方法としては、『キウイの手もみスムージー』がお勧めです。ジッパータイプのビニール袋に、完熟キウイと塩分0.5グラム強を足して潰し、コップ1杯弱の水を加えます。飲み物のように摂取することができるので、毎日でも続けられると思います」(足立さん)
(ライフスタイルチーム)
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