禁煙の効果は「20分後」から「15年後」まで続く!? 医師に聞いて分かった、禁煙がもたらす“よい変化”の数々
禁煙による「よくない変化」はあるの?
一方、禁煙による「よくない変化」を挙げるとすれば、食事をおいしく感じるようになることで過食傾向になったり、間食が増えたりして、体重が増えるケースがあることでしょうか。
しかし、喫煙のさまざまなリスクに比べると、体重増加によるリスクは軽度といえます。禁煙後の生活に慣れてきたら、自分で体重をコントロールできる可能性が高いので、体重増加を恐れて禁煙しないのはナンセンスです。
なお、ニコチンは腸を刺激する働きがあるため、禁煙すると便秘傾向になることがありますが、これも喫煙よりリスクは軽微といってよいでしょう。
喫煙により起こる病気には、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞、腹部大動脈瘤(りゅう)などの血管の病気、慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)などの肺自体の病気、その他さまざまながんもあります。具体的には、鼻腔(びくう)・副鼻腔がん、口腔(こうくう)・咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肺がん、肝臓がん、膵臓(すいぞう)がん、ぼうこうがん、子宮頸(けい)がんです。さらには、2型糖尿病の発症率を上げることも分かっています。
禁煙すると、これらの病気にかかる可能性が喫煙者よりも減ることになります。こうした、喫煙者と非喫煙者における病気のリスクの違いを知ることが、禁煙のきっかけの一つになり得るかもしれません。
(オトナンサー編集部)
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