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「持ち歩いている」男性は印象アップ! ビジネスパーソンが心得ておきたい「ハンカチ」の基本マナー

身だしなみの一つである「ハンカチ」ですが、実は「持ち歩かない」という男性が少なくないようで……。ビジネスパーソンなら知っておきたい基本マナーを、マナーコンサルタントが教えます。

「ハンカチ」あなたは持ち歩いてる?
「ハンカチ」あなたは持ち歩いてる?

 手を洗ったとき、汗を拭きたいとき……持ち歩いていると役立つシーンが多い「ハンカチ」。身だしなみの基本の一つとして認識している人も多いと思いますが、ビジネスパーソンの男性の中には「ハンカチを持ち歩かない」人も意外といるようで、「使わない」「トイレ後の手洗いはペーパータオルで十分」という声もあるようです。しかし、女性からは「持っている人は印象がいい」「自分のパートナーには絶対に持ち歩いてほしい」などの声も聞かれ、印象を左右するアイテムであることもうかがえます。

 そこで、ビジネスパーソンが心得ておきたい「ハンカチ」の基本的なマナーについて、ヒロコマナーグループ代表で、企業のマナーコンサルティングをはじめ、皇室のマナー解説やNHK大河ドラマ「龍馬伝」、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、同シリーズ最新作「密漁海岸」のマナー指導などでも活躍するマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに教えていただきました。

「誰かのために持ち歩く」ものでもある

Q.ビジネスパーソンの男性の中には、「日頃ハンカチを持ち歩かない」という人も少なくないようですが、これについてどう思われますか。

西出さん「『ハンカチを持ち歩くのは面倒』『なくても困らない』などとそれぞれに理由はあると思います。それらの考えを尊重した上で、『ハンカチは持ち歩いた方がよい』と考えます。理由は、自身で使用しなくても、例えば誰かが暑がっていたらハンカチを湿らせて冷やして差し上げたり、ケガをした人に応急処置としてハンカチが役立ったりする場面があるからです。

マナーは相手の立場に立つことが本質にあります。ハンカチも、自身のためだけではなく、誰かのために持ち歩くという気持ちから成り立つと考えます」

Q.ビジネスパーソンが知っておくとよいハンカチの基本的なマナーや、ポイントを教えてください。

西出さん「ビジネスシーンにおいて、ハンカチを持ち歩くときは、次に紹介するポイントを参考にしてみてください」

【素材の選び方】

ハンカチにはさまざまな素材のものがあるので、シーンに応じて使い分けるのもおすすめです。

◆タオル地
・用途:「洗った手を拭く」「汗を拭く」など
・他の素材より厚みが出る

◆ガーゼ
・用途:「洗った手を拭く」「汗を拭く」など
・タオル地より厚みがなく、シワが目立たないため、スマートな印象に

◆綿
・用途:「人前でハンカチを使用するとき」「人に貸してあげるとき」など
・素材の中では最もフォーマルに適している。きちんとアイロンをかけていることが大切

【色、柄の選び方】

夏であれば「水色」、秋なら深みのある「紺」や「緑」など、春なら「薄い桜色」やタンポポを連想させる「薄い黄色」など、季節に合わせた色を選ぶとよいでしょう。シャツやネクタイの色と合わせてもすてきです。

また、スーツの色に合わせて、グレーのスーツ着用時には、グレーにボルドーのラインが入ったハンカチなどでおしゃれ感を出すなど、組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【持ち歩くとき】

しまう場所は「かばんの中」と言いたいところですが、特に男性の場合、現実的にはポケットでしょう。ポケットだと、必要なときにすぐ取り出せます。ただし、ポケットがパンパンに膨らむような入れ方はしないように気を付けましょう。洋服に負担をかけずに美しく着用するという配慮も、マナーの一つです。

ポケットは、ジャケットではなくズボンの横ポケットに入れていらっしゃる方が多いですね。この場合、ポケットからハンカチがはみ出さないように意識するとよいでしょう。

ちなみに、女性はポケットではなく、バッグに入れていらっしゃる方を多くお見受けします。

Q.「ハンカチを持ち歩いている男性は好印象」と考える女性は多いようです。ビジネスシーンなどにおける、ハンカチが与え得る「印象」について、マナー的観点からアドバイスがあればお願いいたします。

西出さん「拙著や、企業の身だしなみ研修を通じて30年間、私が一貫して伝え続けていることは『ハンカチは3枚持ち歩きましょう』です。『え? 3枚も!?』と思われる人もいらっしゃるかもしれませんね。

1枚目は、手や汗を拭く吸水性に優れた素材のハンカチ。2枚目は、人前でさりげなく使用するときに“魅せる”ハンカチ。こちらはアイロンのかかった綿素材のものです。そして3枚目は、“誰かのため”のハンカチです。この場合、3枚目のハンカチを入れておくのはかばんの中でもよいですね。

ハンカチを持っている男性がなぜ好印象なのか、それは『清潔であることや他人にも気を配っている人』と思えるからです。先述の通り、とっさの場面でハンカチを差し出してくれる人というのは、性別関係なくすてきですよね。そういった配慮のできる人は仕事でも気配り、心配りのできる人だと思われ、その印象から『この人からサービスを受けたい』『この人から商品を買いたい』などのご縁が実を結んでいくことでしょう」

(オトナンサー編集部)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと2000年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」(青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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