ここにも猛暑の影響…夏の必需品「塩タブレット」、各メーカーで品薄状態に 予定前に終了も?
連日の猛暑による需要増で、塩分補給用のタブレットが品薄状態となり、メーカーによっては品切れの恐れも出てきています。

連日の猛暑による需要増で一部の氷菓が販売休止となるなど、スポーツドリンクやアイスの品切れが相次ぐ中、塩分補給用のタブレットも品薄状態となり、メーカーによっては品切れの恐れも出てきています。タブレット商品の生産能力を増強し、前年比1.6倍超の製造・出荷をしているメーカーもありますが、それでも需要に追い付かない状態とのことです。
「熱中症予防に効果」で販売急増
塩分補給用のタブレットは、水を飲む際に一緒に食べることで、発汗によって失われる体内の塩分を補給でき、熱中症予防に効果があるとされます。
「塩分チャージタブレッツ」を製造・販売しているカバヤ食品(岡山市北区)の広報担当者は「7月以降、商品の受注が急増しています。7月末時点で、生産量を前年比165%に拡大していますが、それでも追い付かない状況です。当社の予想を上回る猛暑だったことが影響しています」と話します。
「塩分チャージタブレッツ」は2009年に発売した商品で、順調に売り上げを伸ばしてきました。さらなる安定供給を図るため、3月から岡山工場に清涼菓子の生産ラインを導入し、生産能力を約2倍に増強。定番の「スポーツドリンク味」に加え、今年は「塩レモン」味も発売し、品ぞろえを充実させていました。3月~8月の期間限定商品ですが、8月末を待たずに販売終了となる可能性が出てきました。
森永製菓(東京都港区)でも、夏場の期間限定商品「inタブレット塩分プラス」が、「9月まで」としていた予定期間を待たずに販売終了となる可能性が出ています。やはり、猛暑の影響で販売が予想を大きく上回ったのが品薄の理由です。
フルタ製菓(大阪市生野区)が販売する「塩レモンタブレット」も品薄状態です。担当者は「昨年よりも多くの受注があり、商品がお客様に行き渡らない状況も発生しています。今後の天候などを見て、一時的に増産するなど、できる限り対応していきたいと考えています」としています。
(報道チーム)
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