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都内猫カフェで「猫パルボウイルス」発生? 風評被害を心配する声、“はしご入店”断る店も…

東京都内のとある猫カフェの店内で、子猫の致死率が高いとされる感染症が流行しているとの情報があり、他の猫カフェ経営者が注意を呼び掛けています。

「はしご」を断るお知らせのツイート=「猫カフェ きゃりこ」公式ツイッターより
「はしご」を断るお知らせのツイート=「猫カフェ きゃりこ」公式ツイッターより

 東京都内のとある猫カフェの店内で、子猫が感染すると致死率が高いとされる感染症が流行しているとの情報がSNSなどで拡散し、他の猫カフェ経営者が注意を呼び掛けています。人間を介して感染が広がる恐れもあり、一部の猫カフェは、他の猫カフェとの「はしご」を断るなど対応に追われています。感染情報のある店は8月1日、ホームページに臨時休業の告知を出しました。

ワクチン接種での予防が大切

 感染症は「猫パルボウイルス」によるものと見られています。このウイルスに感染すると「猫汎白血球減少症」という病気になり、下痢や嘔吐(おうと)、貧血、高熱などの症状が出て、子猫の場合は死に至る可能性が高いとされます。特効薬はなく、ワクチン接種による予防が一般的です。ウイルスは感染した猫の血や排せつ物などに潜んでおり、感染した猫を人が触り、その手で他の猫を触ることでうつる恐れもあります。

 臨時休業した猫カフェはホームページで、「一部の猫の体調に深刻なトラブルが発生したため」と説明。オトナンサー編集部は、臨時休業の経緯について運営会社に取材を申し込みましたが、8月2日午後5時時点で回答はありません。

 一方「はしご」を断るお知らせを出したのは「猫カフェ きゃりこ」。東京・新宿と吉祥寺に店舗があり、経営する福井隆文さんは、首都圏、沖縄の猫カフェ19店で作る「猫カフェ協会」(東京都豊島区)理事長でもあります。福井さんに話を聞きました。

Q.他の猫カフェを訪れた後に「きゃりこ」に来る、いわゆる「はしご」を断っているそうですね。

福井さん「都内で『猫パルボウイルス』が発生した猫カフェがあるらしいという情報を7月31日に聞き、対策を取りました。入店時に全てのお客さまに対し、口頭で確認しています。ウイルスが入ってくるのを防ぐとともに、お客さまが飼っている猫への感染を防ぐためでもあります」

Q.猫パルボウイルスは感染力が強いと聞きました。

福井さん「確かに、猫パルボウイルスはアルコールでは消毒できない強いウイルスです。ただ、ワクチンを接種させていれば、ほぼ防げる病気でもあります。当店では、猫に年1回、ワクチンを必ず接種させています」

Q.猫カフェでの感染は珍しいのですか。

福井さん「今回の件は驚きました。この仕事を10年以上していますが、猫カフェで感染した事例は過去に2例だったかと思います」

Q.風評被害を心配する声もあるそうですね。

福井さん「協会の加盟店の中では、『猫カフェに行くとパルボウイルスに感染する』といった内容の風評被害を心配する声も上がっています。加盟店では、ワクチン接種などの対策を普段から行っていますし、当店と同様に『はしご入店』を断る店も出ています。お客さまには、これまで通り利用してほしいです」

Q.猫を飼っている人たちに注意を呼び掛けるとすれば。

福井さん「飼い犬に比べ、飼い猫のワクチン接種率は低いと言われています。感染を心配しています」

 感染を防ぐためには、飼い猫へのワクチン接種も大切なようです。

 なお、東京都環境保健衛生課に問い合わせると、「個別の店舗のことについては答えられません」とした上で、「動物が感染症に感染した場合、その動物を隔離した上で治療を行うよう指導し、改善を促します。状況によっては業務停止命令を出すこともあります」とのことでした。

(報道チーム)