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【婚活】お見合いでは“すてきな王子さま”だったのに…婚活女性が「蛙化現象」を起こしたエリート男性たち

どんなときに蛙化現象が起こるのか

「100年の恋も冷める」という言葉がありますが、どんなときに蛙化現象は起こるのでしょうか。これまでに私が、会員女性たちから聞いた蛙化現象の具体例を挙げてみましょう。

・デートが割り勘なのはいいのだが、10円、1円の単位まで毎回きっちりきれいに割って、金額を請求してくる
・「自分は仕事ができて、周りは無能だ」と“できる男”発言をする。仕事以外でも周りをバカにした発言が多い
・デートの食事がフードコートのラーメンだった。フードコートで席が見つけられず、おぼんを持ってウロウロしている
・毎回デートが飲み放題で、浴びるようにお酒を飲み、最後はろれつが回らなくなっている
・地図が読めない。食事を予約した店の行き方が分からなくて、地図を見ながらも迷っていてたどり着かない
・すれ違ったカップルの女性を見て、「よくあんなブスを連れて歩けるな」と女性の悪口を言う
・離婚した相手のことをボロクソにけなして、「離婚の原因は元妻にある」と主張している姿

 蛙化現象を起こすのは、何も今に始まったことではないと思います。ただ、私が考えるに、恋愛よりも婚活シーンで蛙化現象を起こすことの方が多い気がするのです。

 婚活、ことに結婚相談所での婚活は、未来の結婚相手を見つける活動です。気軽に遊べる友達や恋人を見つける活動ではありません。「人生を共に歩んでいく相手を探す」という思いから、お相手を見る目がどうしても厳しくなります。

 さらに婚活の場合、最初の選別はプロフィールです。プロフィールに記されている情報を見て、「この人となら結婚してもいい」という、いわば書面の段階で合格点を出した相手に、出会い(お見合い)に行きます。

「婚活は、加点法でお相手を見ないといけない」とはよく言われることなのですが、最初にプロフィールの情報が提示されていると、リアルな本人を目の前にしたときに、どうしても情報とリアルな本人を見比べてしまうのです。つまり、自然と減点法になってしまいます。

「プロフィールに記されていたほど身長がない。4、5センチごまかしているかも」「写真では髪の毛がフサフサなのに、頭のてっぺんから地肌がのぞいている」「年収が900万円もあるのに、デートが割り勘って、すごいケチかも」「自己PRには『明るくて楽しい性格』って書いてあったけれど、暗い印象だし話下手だわ」…そんなふうに、どんどん減点してしまうのです。

 さらに、サイトには何万人という男性が登録されているので、すてきな王子さまの嫌なところが見つかって“蛙”になったとき、「ハイ、次!」と交際終了を出せるのも婚活の特徴です。

 ただ、100%完璧な人間はいませんし、理想を100%かなえてくれる相手もいません。王子さまが“蛙”に変身したときに、その“蛙”を「いとおしい」と思える気持ちが、婚活には大切なのではないでしょうか。

(仲人・ライター 鎌田れい)

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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