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【婚活】お見合いでは“すてきな王子さま”だったのに…婚活女性が「蛙化現象」を起こしたエリート男性たち

エリートサラリーマンが母親を「ママ」

 内田あきこさん(31歳、仮名)は、太田あきのりさん(34歳、同)とお見合いをしました。あきのりさんは私立の名門大学を卒業後、有名メーカーに就職し、営業畑で働いていました。営業職というだけあって話し上手で、お見合いでの会話も楽しかったようです。あきこさんは好印象を抱いて、仮交際に入りました。

 ところが、2度のデートを終えると、印象が悪い方向に変わってしまいました。

「あきのりさんって、もしかしたらマザコンかもしれません。学歴もいいし、有名会社の社員さんだし、すごく自立した男性のイメージがあったんですけど、会話にやたらとお母さんの話が出てくるんです。しかも、一度、『ママが』って言ったんですよ。慌てて『母親が』って言い直したんですけど、きっと家では、母親をママって呼んでいるんだと思います。気持ちがドン引きしました」

 以来、彼が家族の話をしだすと、「ママという言葉が出てくるのではないか」と気になってしまうようになったといいます。

 2度目のデートの帰り際、駅までの道すがら家族の話をしていたあきのりさんが、また「ママ」と口を滑らせ、あきこさんは心の中で苦笑い。既に3回目のデートの約束をしていましたが、帰りの電車の中で、交際終了を出すことを心に決めました。

運転がめちゃくちゃ下手な様子に幻滅

 太田よしみさん(31歳、仮名)は、東京に隣接した県に住んでいます。移動は電車よりも自家用車が多い地域です。交際に入った藤田たかしさん(35歳、同)との2回目のデートも、彼が運転する車で自然公園に行くことになりました。

 待ち合わせ場所に車で迎えに来たくれたたかしさんですが、その車がかなりのポンコツ車。ただ、よしみさんは車にこだわるタイプではなかったので、まずは乗り込み、シートベルトをしました。すると、たかしさんが言いました。

「今日はちょっとナビの調子が悪くって。目的地までスムーズに着けるかどうか不安なんだけど、携帯のGoogleマップで道案内を頼むね」

 そしてドライブデートがスタートしたのですが、たかしさんの運転は、お世辞にも上手とはいえませんでした。高速道路を走っていたときには、あまりの運転の下手さ加減に、若い男性が運転する車にあおられる始末。

「な、な、なんなんだよ〜。失礼な奴だな〜」

 そう言いながら、顔を真っ青にしてオドオドしているたかしさんを見ていたら、よしみさんの気持ちはスーッと冷めていきました。

 このデートを終えて、交際終了を出してきたよしみさんが言いました。

「自然公園の駐車場で車を入れるときも、何度もハンドルを切り返して、なかなか定位置に駐車できないんです。そして何より、あおられたときのオドオドした様子が頭に焼きついちゃって。私が危険にさらされたときに、守ってくれないタイプじゃないかって思ってしまいました。男性としてこの人のことは、絶対に好きにならない気がします」

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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