「アクエリアス」出荷停止のうわさも…熱中症対策で注目「スポーツドリンク」、各社の状況は?
連日猛暑の日本列島ですが、暑い夏に欠かせない「スポーツドリンク」の供給状況に注目が集まっています。

連日の猛暑の影響で、熱中症対策に適した「スポーツドリンク」などの飲料が品薄となるスーパーやコンビニが出ています。SNS上では「日本コカ・コーラの『アクエリアス』が需要増に生産が追い付かず出荷停止となった」とのうわさも……。オトナンサー編集部では、スポーツドリンクの生産・供給状況について、日本コカ・コーラなど大手3社に聞きました。
販売休止は冷凍タイプの商品のみ
日本コカ・コーラ(東京都渋谷区)広報部によると、販売を休止しているのは「アクエリアス冷凍ペット490ml」。凍らせた状態で販売している商品で、「コカ・コーラボトラーズジャパン」の公式サイトで「昨今の猛暑の影響により、当該製品の販売が予想をはるかに上回り品薄となっております」と事情を説明しています。
広報部は取材に、「北海道と沖縄を除く地域で販売を休止しています。8月上旬の販売再開を目指し、出荷体制を整えているところです。その他の『アクエリアス』商品は、店舗や自動販売機によって欠品が発生している地域もありますが、通常通り出荷しています」と回答。「アクエリアス冷凍ペット」の販売休止は7月20日に発表しており、それが「アクエリアス全体の販売休止」と誤解されたようです。
同社以外の、スポーツ飲料や熱中症対策に適した飲み物の供給状況はどうなっているのでしょうか。
「ポカリスエット」を販売する大塚製薬(東京都千代田区)は取材に、「『ポカリスエット』は連日の猛暑の影響で、多くの注文を頂いています。西日本で発生した災害の物流網への影響により、一部地域で商品が十分に行き届いていませんが、猛暑にも対応できるよう生産計画を立てていたので出荷体制に問題はありません」(広報部)としています。
2011年から、熱中症対策向け飲料でもある「キリン 世界のKitchenから ソルティライチ」を販売しているキリンビバレッジ(東京都中野区)は、前年比1割増の増産計画を立て、供給体制を強化。一方、アサヒ飲料(東京都墨田区)は熱中症対策商品として、お茶に食塩を加えた「アサヒ 脱水対策 十六茶 PET630ml」を7月10日に発売しました(9月下旬までの限定商品)。
各社が、猛暑に備えた生産強化や商品開発に取り組み、一部を除いて順調に商品を供給できているようです。
ただし、気象庁の発表(7月23日)によると、東日本と西日本では気温の高い状態が8月上旬まで続き、最高気温35度以上の猛暑日が続く地域がある見込み。当分の間は、スポーツ飲料を手放せない日々が続きそうです。
(報道チーム)
コメント