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“体臭隠し”で香水プンプン、美意識高いのに髪ボサボサ…好条件なのに“成功”から遠ざかる婚活者たち

目の大きさが半分しかない!

 大井まさおさん(41歳、仮名)はその日、お見合いをするために、待ち合わせ場所になっているホテルのティーラウンジの入り口に立っていました。そこはとても混雑するラウンジだったので、既に20分前には到着して席を確保。あとは、お見合い相手の吉田まなみさん(40歳、仮名)が来るのを待つだけでした。

 まさおさんがこれだけ張り切っていたのは、まなみさんが好きな俳優に似ていて、とてもタイプの女性だったから。ただ、お見合い写真は盛られていることが常だったので、過度な期待は持ち過ぎないようにしようと戒める自分もいました。

 待ち合わせの時間になりましたが、まなみさんらしき女性は現れません。腕時計を見ながら辺りを見渡していると、「大井さんですか?」と女性から声をかけられました。

「はい、大井です」

「初めまして、吉田です。今日はよろしくお願いします」

 まさおさんは、目を疑いました。写真ではパッチリとしていたまなみさんの目は、2分の1くらいの大きさ。まぶたの上には、5ミリくらいの太いアイラインが引いてあります。そして、つけまつげをしているのか、まつげが異様に長かったのです。

 一瞬ギョッとしましたが、「お席はもう取ってあります」と、まなみさんをエスコートして席まで案内をしました。

 長過ぎるまつげと太いアイラインに、ついつい目がいってしまいます。渋谷や新宿にいるギャルのようなアイメイクなのですが、年齢が40歳なので、顔全体がとてもアンバランスな印象でした。運ばれてきたメニューを開くことも忘れて顔に見入っていると、まなみさんが言いました。

「どうかしましたか?」

「お写真と印象が違うなと思って」

 ポロッと出た言葉だったのですが、まなみさんの顔が一瞬固まり、ムッとしたように言いました。

「そうですか。一緒だと思いますけど」

 そして、メニューを見ていたまなみさんが言いました。

「ビールを飲んでいいですか? あと、このナッツの盛り合わせも一緒に。よかったら、ビール飲みません?」

「あ、僕はコーヒーで大丈夫です」

 そして、そこからは険悪な1時間が流れました。まなみさんに質問しても、ムスッと一言答えて終わり。会話が続きません。ビールの2杯目をおかわりして飲み干し、ナッツの盛り合わせもきれいに食べ切ると、まなみさんは言いました。

「じゃあ、そろそろ行きましょうか」

 まなみさんは、ほろ酔い気分で立ち上がると、出口に向かって歩き出しました。その後をまさおさんも追い、レジに行って会計をしていると、「ごちそうさまでした」と言って、まなみさんは先に帰ってしまいました。

 もちろん、このお見合いは双方が「交際辞退」で、その後のお付き合いには至りませんでした。

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鎌田れい(かまた・れい)

仲人・ライター

雑誌や書籍のライターとして活動。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も手がけてきた。あるカリスマ仲人を取材したことをきっかけに「ご縁を結ぶ仕事」に興味を持ち、現在は結婚ナビゲーターとしても活動中。婚活のためのレクチャーやイベントも多数開催する。プライベートでは、婚活パーティーで知り合った夫と結婚し、双子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。「最短結婚ナビ公式サイト」(http://www.saitankekkon.jp)、YouTube「仲人はミタ チャンネル」(https://www.youtube.com/channel/UCObGYwIfj_oY-cm9LlnFmdA)。

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