しっかり者と結婚→実は“ポンコツ妻”…結婚後に直面する「理想と現実の差」にどう向き合うか
一緒に生活してみたら“ポンコツ妻”でトホホ
義明さん(42歳、仮名)は「しっかり者と結婚したはずだったんですけどね」と笑います。妻の佳純さん(35歳、同)とは職場が一緒。あるとき、同じプロジェクトでチームになって急接近し、半年間のお付き合いの後に結婚しました。
「プロジェクトの進行管理を彼女が担っていたのですが、本当に抜け漏れがなくて各方面に気遣いもでき、チーム内のムードメーカー的な役回りもしていて。かっこいい女性だったんです。そこにひかれて、僕から告白して結婚しました。でも一緒に生活を始めてみると、家のことは全くできずで。プライベートはかなりのポンコツだったんです」
義明さんの話によると、佳純さんは休日や病院などの予定を間違えて、全然違う日の違う時間に行ってしまうことが多々あるといいます。また、家計管理も全くできず、2人で生活費を出し合って使っている口座からは、3週間でお金がなくなってしまうとのこと。
料理も苦手で味もイマイチ、調味料は塩としょうゆしか使わないそうです。洗濯は、乾燥機のスイッチを入れ忘れてそのまま放置。食器洗い機も同様です。いつも義明さんが最終チェックをしないと物事が進まないといいます。
「でもね、彼女はあっけらかんとしていていつも笑顔なんです。指摘すると『あ、そうだった? ごめーん』なんて感じで。だから、僕もあーあって思うけど、何か憎めないんです。
確かに、洗濯物が乾燥機の中に残っていても死ぬわけじゃない。料理だって、僕がうまい調味料を買ってきて足せばいい。お金のことではけんかになったので、気まずい状況が数日続きましたが……。けんかしながら暮らすのはきついので、結局、僕が全部管理を行うようにしましたけど」
1組目の鷹さん・美香さん夫婦は、お互いに「こうだろう」という思い込みで接していた例です。言葉に出して確かめることがなく、いいところを見せようとしたために、すれ違いが起きていました。今後も一つ一つ話し合わないと、またけんかが起きそうですが……。
2組目の義明さん・佳純さん夫婦も、これまた夫の思い込みで結婚生活がスタートしたわけです。想像とは違っていたけれども、夫側の許容力が強いので、楽しく生活ができているという良いパターンでした。
双方にいえることは、自分勝手な思い込みの果てに「こんなはずじゃなかった」とストレスを抱えたこと。親子やきょうだいはもちろん、自分自身でも自分のことが分からないときはあるでしょう。「衛生観念が極端に低い」とか「お金の使い方が下手」とか「物事を最後まで完遂できない」とか……それが他人ともなれば当然です。自分の中にある“こうだろうフィルター”を外して、しっかりと言葉にすることがストレスの抜け道です。
理想と現実は違って当たり前。いつも元気で笑顔の人などいません。相手の調子が悪いとき、へこんでいるとき、機嫌が悪いとき、どんな状況のときでも、先述の義明さんのように「まあ、いいか」とドンと構えることができると結婚生活は楽になりますね。そして一番意識しなくてはならないのは、「相手から見れば、自分も変貌している」ということです。
今夜の食卓の話題として、「結婚前の私(僕)と今の私(僕)、どっちが好き?」とパートナーに振ってみてください。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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