「シャインマスカット」美容&抗がん作用がある栄養素、豊富? 管理栄養士に聞く
「シャインマスカット」が好きという人、多いのではないでしょうか。シャインマスカットには美容効果もあると言われていますが、真偽について管理栄養士に聞きました。
一般的に7~10月が旬といわれている「シャインマスカット」。濃厚な甘みで好んで食べる人も多いのではないでしょうか。そんなシャインマスカットですが、インターネットなどで美容効果もあると言われています。そこで真偽などについて、管理栄養士の岸百合恵さんに聞きました。
皮にアンチエイジング、抗がん作用、内臓脂肪の蓄積予防
Q.ずばり、シャインマスカットにはどんな栄養素が含まれているのでしょうか?
岸さん「文部科学省がとりまとめる日本食品標準成分表では、ブドウは種類問わず『ブドウ』として栄養成分値が示されているため、ブドウ全般の栄養価について説明したいと思います。
ブドウには果糖やブドウ糖といった糖質の他、ポリフェノール、カリウム、食物繊維、β-カロテンなどが比較的多く含まれています。
高い抗酸化作用を持つポリフェノールを含んでいるのが特徴的ですが、『巨峰』など黒い系統のブドウの皮にはアントシアニン、白い系統の『シャインマスカット』にはレスベラトロールというポリフェノールが豊富に含まれています。
レスベラトロールには、アンチエイジングやアンチメタボの効果、抗がん作用、内臓脂肪の蓄積予防などの効果なども報告されており、注目されている成分です。
シャインマスカットは皮も食べることができるため、皮付きで食べた方が効率的に栄養素を摂取できると思います。皮ごと食べるのをお勧めします」
Q.シャインマスカットは一日何粒まで食べてよいなど基準はありますか?
岸さん「ブドウの1日あたりの食事量は明確には決められていません。厚生労働省と農林水産省が策定した『食事バランスガイド』では、1日にとる果物のおおよその量として200グラムを目安に食べるとよいとしています。個体差にもよりますが、シャインマスカットなら15~20粒程度を目安にするとよいと思います」
Q.産地によって栄養素が違うなどあったりするのでしょうか。
岸さん「特にどの産地のどの品種が良いなどということはありません。お好みのブドウを選んで食べてくださいね」
(オトナンサー編集部)
コメント