「お札がくしゃくしゃ」「中身が3000円」だったケースも!? いまさら聞けない“最低限”のご祝儀の基本、マナーコンサルタントが解説
失礼のないようにしたいものの、「金額をいくらにすべき?」「包み方はどうすれば…」と迷うことも多い「ご祝儀」。いまさら聞けない基本マナーを、マナーコンサルタントが解説します。
結婚式に招待された際に渡す「ご祝儀」。金額をいくらにするのか、包み方はどうすればいいのか…など、準備する上で迷うことがある人も多いと思います。一方で、ご祝儀を受け取った側から「1000円札が30枚入っていた」「お札が全部くしゃくしゃだった」「正直、3000円は少なすぎると思ってしまった…」といった驚きのエピソードが聞かれることもあるため、最低限のマナーは意識したいもの。
そこで、「いまさら聞けないご祝儀のマナー」「やってはいけないご祝儀」について、一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」(東京都港区)代表理事で、皇室のマナー解説やNHK大河ドラマのマナー指導などでも活躍する、マナーコンサルタントの西出ひろ子さんに教えていただきました。
金額は「相手との関係性」で変動
ご祝儀は、お祝いの気持ちを表すために贈る金品を意味します。結婚式や披露宴に出席する際には、ご祝儀袋に包んで渡す現金を指すことが多いですね。今回は、現金でご祝儀を準備する際、特に意識することが求められるマナーをご紹介します。
【お札】
ご祝儀は、新札を入れることが基本です。
マナーは気持ちをカタチにして表します。お祝いや喜びの気持ちを新札で表現するわけですね。新しい門出となる結婚のご祝儀には、新札が合います。
ご祝儀袋への入れ方は、お札の表面が袋の表面に、人物の顔が上に向くように入れます。新札を用意する時間がないという場合もあるでしょう。しかし、可能であれば新札を用意しましょう。銀行によっては、両替機に新札が用意されています。
「お札がくしゃくしゃで、汚れている」「1000円札を大量に使う」などで不快な思いをしたケースもあるようですが、このようなご祝儀を受け取った場合、お祝いどころか、嫌みと受け取られる可能性があるので、気を付けましょう。
また、新札を準備したにもかかわらず、ポチ袋など小さめの袋に折り曲げて入れるのは残念です。控えた方がよいでしょう。
【金額】
一般的な相場はありますが、披露宴会場や相手との関係性、また現金のご祝儀以外に結婚祝いとして品物を贈るかどうかなどに応じて変動します。一般的に、結婚式や披露宴に参加する場合は次の通りです。
・家族・親族…3〜10万円程度
・会社関係者…3万円程度
・友人…3万円程度
結婚披露宴に招待されていない場合や、欠席する場合は、結婚祝いとして品物を贈ったり、現金の場合は1万円をご祝儀袋に入れて贈ったりしてもよいですね。もちろん、それは3万円でも構いません。互いの関係性と気持ちに応じて金額を考えましょう。
次に、ご祝儀について一般的によく聞かれる質問にお答えします。
コメント