なぜこうなった!? ウルトラセブンのアイスラッガー模した“墨”が話題に、高島屋に聞く
「ウルトラセブン」の武器を再現した“墨”が話題となっています。
高島屋(大阪市中央区)が販売する、ある商品がSNS上で話題となっています。ウルトラマンシリーズでおなじみの円谷プロダクション(東京都渋谷区)のキャラクター「ウルトラセブン」の武器を再現した“墨”です。SNS上では「こういうの好き」「もったいなくて使えない」「置き物だと思ったらまさかの墨」「重要文化財のような重厚感」などの声が上がっています。販売の経緯を高島屋の文具担当バイヤーに聞きました。
伝統文化と革新性を融合
話題となっているのは、2017年3月に発売した「ウルトラセブン『アイスラッガー』墨」です。ウルトラセブンの故郷「M78星雲」にちなみ、78丁限定で「高島屋オンラインストア」で販売中です。販売価格は2万1600円(税込み)で、別途送料324円がかかります。
墨・書道用具メーカーの呉竹(奈良市南京終町)が製造し、ウルトラセブンの頭頂部にあるブーメラン「アイスラッガー」を忠実に再現しました。側面には、銀箔(ぱく)を施しており、使うのがもったいないと感じるほど光輝いています。墨のサイズは縦22センチ、横11センチ、厚さ3センチです。
Q.どのようにして使うのですか。
バイヤー「通常の墨と同じように、すずりですって使用します」
Q.この商品を企画した経緯は。
バイヤー「毎年、春と夏に実施するプロモーション『NIPPONものがたり』の中で企画しました。『日本の伝統、文化、素材、匠の技』に『革新』という新しい価値をプラスすることで、魅力あるものづくりを提案する取り組みです。呉竹様、円谷プロダクション様にそれぞれ賛同いただき、商品化しました。
呉竹様とは従来から、墨や筆記具などの高島屋限定商品で取引をさせていただいております。円谷プロダクション様との取引は、2016年のウルトラマン放送50周年がきっかけで、『NIPPONものがたり』の中でウルトラマン、ウルトラセブンとコラボしたアイテムを製作、販売しています。
今回の墨については、当社が提案した『上質で趣味性の高い文房具』という点に興味をお持ちいただき、製造をスタートしました」
Q.製造で苦労した点は。
バイヤー「呉竹様によると、サイズやバランスの点からアイスラッガーを立体化させるのに苦労したということです。過去の映像や資料をもとに再現しました」
Q.どのような意見が寄せられていますか。
バイヤー「『今までになかった』『見たことがない』『こんなのがあるんだ』など、驚きの意味での好意的な意見が多いです。アイテムの柄や意匠を見て、『これはウルトラセブンの○○だよね』といったウルトラセブンネタに関する話題が自然と上ってきます」
Q.発売後の手応えは。
バイヤー「2017年に各店で開催したウルトラセブン展での展示販売の際は、その希少性やマニアの心をくすぐる世界観が支持されているといった声を聞いています」
Q.どの世代に支持されていますか。
バイヤー「特に関心が高いのは、やはりウルトラセブンを見て育った50代の人たちのようです。さらに最近のウルトラマンシリーズの番組にもウルトラセブンが出ていることから、子どもたちの認知度も高いです」
(報道チーム)
文鎮のほうがよかったんじゃ?