ゲームしすぎて妻にキレられ…小ネタ満載のAbemaスポーツ中継が「面白い」と話題に、狙いは?
AbemaTVの大相撲中継やプロ野球中継が、力士や選手に関する小ネタ満載で話題になっています。

インターネットテレビ・AbemaTVの大相撲中継やプロ野球中継が話題になっています。元マラソン選手の増田明美さんばりに、力士や選手に関するさまざまな小ネタを披露したり、年俸33億円の世界的サッカー選手の名前を球団別年俸ランキングにさりげなく紛れ込ませてみたりと、遊び心にあふれているのです。SNS上でも「Abemaの野球中継面白い」「選手メモ的なやつ有能過ぎ」と好評です。狙いや背景を取材しました。
ソフトバンク、巨人、阪神…イニエスタ?
AbemaTVのプロ野球中継で5月下旬に放送された「12球団推定年俸ランキング」が、SNS上で話題になりました。1位ソフトバンク、2位巨人、3位阪神の次に「4 イニエスタ」と、スペイン代表でサッカーJ1・ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手の名前が入っていたからです。1人で1球団分の年俸総額に匹敵するという驚きを、ユニークな形で表現しました。
ほかにも、中継では「保育園のとき、犬に追いかけられて逃げ切った」「蛇が嫌いで『蛇』という文字を見るのも嫌いらしい」「家でスマホゲームをやりすぎて妻・あいさんにキレられる」「妻にプロポーズの言葉をなかなか言えず、観覧車を3回も巡ってやっと切り出した」といった、力士や選手の小ネタを紹介し、競技以外でも視聴者を楽しませてくれます。関連会社であるサイバーエージェントのAbemaTV広報担当者に話を聞きました。
Q.なぜ、力士や選手の小ネタを伝えることにしたのですか。
担当者「AbemaTVを視聴する若年層やスポーツに関心が薄い層の中には、『スポーツ中継を見る』という習慣自体がない視聴者もいます。『そういう視聴者にスポーツ中継を楽しんでもらうには、どういう内容にすればよいか』『どういう内容だったらスポーツ中継を見てもらえるか』と議論を重ねました。その結果、試合そのものだけでなく、力士や選手それぞれにひも付いたドラマのような背景にスポットを当てることで、興味を持ってもらえるのではと考えました」
Q.どのスポーツ中継で、いつから行っていますか。
担当者「2017年4月から横浜DeNAベイスターズの全中継で、2018年1月から大相撲の全中継で行っています。以前は、日本フットサルリーグ(Fリーグ)、東京六大学野球でも行っていました」
Q.どのようにしてネタを集めているのですか。
担当者「横浜球団と日本相撲協会の協力の下、スタッフが取材の中でコツコツと情報収集しています。一部、スポーツ関係の専門メディアの協力を得ている場合もあります」
Q.視聴者からの反響はいかがですか。
担当者「とても好評です。AbemaTVの中継で実際に流れた、力士・選手の愛称やキャッチコピー、パーソナリティーといったものが、ファンの皆さんの間に浸透し始めています」
Q.ほかにはどんな取り組みを。
担当者「『横浜DeNAベイスターズ対東北楽天ゴールデンイーグルス』の試合で、『細かすぎる野球中継』という企画を行いました。(親会社が)DeNAと楽天というIT企業同士の対決から発想したもので『(千鳥の大悟さんが例え話に使うという)1アウト2・3塁の筒香は安心できる、は本当か?』『(DeNAの内野手)ソトは果たして“外”(外角球)が得意なのか? 苦手なのか?』『(保育園時のエピソード通り)本当に神里(かみざと)は犬から逃げ切れる俊足の持ち主か?』といった小ネタについて、データを元に徹底的に調べました」
Q.今後、新たに取り組みたいことは。
担当者「AbemaTVの視聴者やそうでない人が『これなら見たい!』と思ってもらえるような、AbemaTVならではのオリジナルコンテンツに挑戦したいと考えています」
(報道チーム)
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