円安は資産を増やすチャンス? 人気上昇中「外貨預金」のメリット、デメリットは?
iDeCoやつみたてNISAによる投資は有効

個人的には、為替水準や手数料などを考慮すると、外貨預金は積極的にお勧めしませんが、海外資産を持つことは、資産形成の上でとても大切です。海外の国々の中には、日本よりも大きく成長が見込まれる国や地域があります。
そこで、現在、話題となっている「iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」を活用し、米国株式・先進国株式・全世界株式(すべての国の株式を対象とした投資商品)などにコツコツと積立投資をするのがお勧めです。
税制優遇の恩恵を受けつつ、円安が進めば円に戻したときの金額が増え、円高が進めば資産が安く買えるので、平均購入単価を下げる効果、いわゆる「ドルコスト平均法」が期待できます。平均購入単価が下がれば、その後の値上がりで利益を出しやすくなりますし、何より円安・円高関係なく、海外の高い成長力に投資することでお金を増やせる可能性が高くなります。
参考までに、図のリーマンショック以降のドル/円の為替レートとS&P500(米国の代表的な株価指数の一つ)の動きを見てみましょう。
青いグラフのS&P500は直近値下がりしているものの、総じて右肩上がりで成長しているのに対して、オレンジのグラフのドル/円の為替レートは上下に変動しています。70円台と円高になっている時期もありますが、直近は急激に円安ドル高に進んでいるのが分かります。
仮に価格の上げ下げを気にせず、2008年9月から2022年10月まで、S&P500に連動する投資信託商品に毎月1万円ずつ積立投資した場合、2022年10月までの投資総額は170万円です。それに対して、資産総額は、先述のドルコスト平均法や円安の影響もあり、552万円に増加。その結果、382万円の利益が出ました。コロナショックでは、一時的に資産を減らしていますが、それも乗り越え資産が増えていることが分かります。
将来のことは、プロでも予測が難しいもの。今後、円安が進む可能性もあります。同様に、日本の金融政策が変わって、諸外国との金利差が縮小する可能性も十分にあります。基本的には先述のiDeCoやつみたてNISAを活用し、為替の動向を気にせずに、成長が期待できる海外資産に淡々と積立投資をするとよいでしょう。
(ファイナンシャルプランナー、Money&You取締役 高山一恵)

コメント