サッカーJ1「経済効果」ランキング、1位は413億円! マリノスではなく関西のチーム
「強さ」と「経済効果」関係は?
次に、各指標の関係を見てみましょう。まず、リーグ順位と経済波及効果の相関、つまり、「強いクラブは経済効果も多いか」という点です。相関係数を算出すると、「0.325」(※関係が強い場合は「1」に近くなる)となり、ほとんど関係はないと考えられます。クラブが強くなっても、それだけでは、経済波及効果は増えないということです。
では、リーグ順位と観客数の間に相関があるでしょうか。「強いクラブには観客が集まるか」という疑問です。逆視点では「チームが弱いから観客が増えない」ということになりますが、2022年シーズンに関して、勝ち点とホーム観客数の相関関係は「0.378」で、ほとんど関係がありませんでした。チームを強くすれば観客が増加して経営が改善されるというのは、迷信だと言えます。
最後に、観客数と経済波及効果の相関係数は「0.751」でした。やはり観客が多ければ、チケット収入はもちろん、ホームタウンでの飲食や宿泊も増加するのです。
サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が11月20日に開幕します。今季、Jリーグで活躍し、地域や日本全体に経済波及効果をもたらした選手たちにも、注目したいと思います。
(東京都市大学非常勤講師、理化学研究所客員研究員 江頭満正)




コメント