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中学英語の内容から“外交問題”が透けて見える漫画 「ナイス」「知的で素敵」、作者に聞く

中学英語に外交問題を絡めた漫画が話題に。「talk」と「speak」の使い分けを解説するために利用したのは、あのトランプ大統領のツイートで……。

「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」の1カット=なすこ(@nasukoB)さん提供
「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」の1カット=なすこ(@nasukoB)さん提供

 中学英語レベルの文法から外交問題を読み解く漫画が、SNS上で話題となっています。そもそも「talkとspeakの使い分け」を解説するのが目的でしたが、利用したのはなんとトランプ米大統領のツイート。新聞やテレビでも、なかなか取り上げられなかった内容が明らかに…という展開で、「ナイスです」「勉強になりました」「トランプは意外と言葉をきちんと使い分けている」「とても知的で素敵」などのコメントが寄せられています。漫画の作者に話を聞きました。

時事ネタに関する不満を漫画に

「中学英語でバレる国家間の『高度な外交』」というタイトルの漫画には、生徒と先生が登場します。「talkとspeakの使い分けについて教えてほしい」と質問する生徒に対し、先生はトランプ大統領のツイートを使い、解説していきます。ツイートには韓国の文在寅大統領、日本の安倍晋三首相に関しての記述がありましたが、そこからは意外な事実が…という、英語の用法にとどまらない内容が盛り込まれています。

 この漫画を描いたのは、43歳のなすこさん(ペンネーム)。2006年から本の著者の本文を説明する漫画やイラストを描いています。本業以外にもSNSで時事ネタに関する漫画を発表しています。

Q.時事ネタをテーマとした漫画を描く理由は。

なすこさん「テレビで見たニュースについて、文句を言う感覚で漫画を描き始めました。描いた漫画を恐る恐るブログやツイッターに載せてみたら、予想外の反響がありました。中には『面白いです』と言ってくださる人もいて、それがうれしくて、描き続けるようになりましたね。

世間では、さまざまな出来事が起きていますが、重要な問題にもかかわらずいつの間にか忘れ去られてしまったものも多くあります。忘れ去られないように記録するという姿勢で漫画に取り組んでいます。言いたいことは山ほどあるのですが、文章で的確に記すことが苦手なので、ツッコみたいことを漫画で描いています」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

なすこさん「英語が分かる人たちがツイッター上で『speak』と『talk』の違いを話題にしていたことがきっかけです。内容が面白かったため、英語の勉強も兼ねて、漫画にして記録しておこうと思いました。漫画の訳については、翻訳・通訳者であるツイッター友達の勝見貴弘さんのツイートを参考にさせてもらいました」

Q.読者からはどのような意見が寄せられていますか。

なすこさん「外国語を絵と言葉を使って説明すると、文字だけの場合よりも何倍も理解がしやすいという声を頂きました。また、テレビで取り上げられない内容が掲載されていて良かったという声もありました。speak、talkという単語ではなく『speak to』『talk with』とした方がよいというアドバイスも複数頂き、とても勉強になりました」

Q.今後の目標は。

なすこさん「時事ネタの他に、ぬいぐるみをテーマにした『モフモフスナックなすこ』や女神を主人公にした『おねがいテーミス』など、以前から手掛けていた漫画の続きを描きたいと考えています。他には、赤ちゃんのかわいいところだけを描くなど、気持ちがほのぼのとする漫画を描きたいです」

(報道チーム)

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