首都圏の商業施設「集客力ランキング」発表 2位は「伊勢丹 新宿店」…1位は? 5万人調査で明らかに
首都圏の商業施設の「集客力」に関する調査結果とランキングが発表されました。「集客力」1位に選ばれた商業施設は……。

日経リサーチ(東京都千代田区)が、首都圏の居住者を対象とした、商業施設の利用実態や属性に関する調査「施設と駅のセンサス」施設編を実施。東京都とその近郊の商業施設の利用実態について、調査結果に基づいた「首都圏利用商業施設集客力ランキング」を発表しました。
百貨店は「ぜいたくな気分が味わえる」?
同調査は従来の「商圏センサス」首都圏版を大幅リニューアルし、今回が第1回となるもの。調査は毎年秋に実施され、2022年は1都3県の商業施設242カ所(一部圏外の大型アウトレットを含む)が対象です。回答者数は約5万人。集客力の高さについては「直近3カ月以内の来場経験」としています。
調査の結果、首都圏の商業施設で「集客力」1位となったのは「ルミネ新宿」でした。同施設は20代以下の女性を中心に、食品から衣料品まで幅広い買い物用途で利用されています。
「ルミネ新宿」を含め、新宿エリアの3施設がトップ10内にランクインしており、いずれも世田谷区、杉並区からの来店が上位を占めました。ただ、地下鉄の新宿三丁目駅が最寄りとなる「伊勢丹 新宿店」(2位)が近隣の新宿区からの来店が多いのに対し、新宿駅に直結した「ルミネ新宿」「ルミネエスト新宿」(5位)は川崎市からの来店が多く、JRや小田急線などアクセスのよさから広範囲に集客していることが分かる結果となっています。
トップ10には他に、ショッピングセンターと百貨店が5施設ずつ入りました。都内の百貨店は10月初めに小田急百貨店新宿店の本館が閉館した他、2023年1月末には東急百貨店本店が閉店するなど、建て替えや再開発が多く予定され、顧客のつなぎ止めやビジネスモデルの見直しが課題となっています。
なお、同社がトップ10にランクインした施設の印象を利用者に聞いたところ、百貨店は共通して「ぜいたくな気分が味わえる」が高スコアだったということです。
調査結果を受けて、同社は「今、百貨店に何が求められているか、お客さまのニーズを捉え、どのような価値を提供できるかが復活の鍵になりそうです」とコメントを寄せています。
(オトナンサー編集部)
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