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「センス良過ぎ」とネット上で話題! 洋式トイレの形をした「もなか」の開発経緯とは?

住宅設備機器メーカーが和菓子店と共同開発したある菓子が、ツイッター上で話題となっています。開発の理由について、メーカーに聞きました。

ツイッターで話題になった「トイレの最中(もなか/さいちゅう)」(「LIXIL文化活動」ホームページより)
ツイッターで話題になった「トイレの最中(もなか/さいちゅう)」(「LIXIL文化活動」ホームページより)

 住宅設備機器メーカーのLIXIL(東京都江東区)が和菓子店と共同開発したある菓子が、昨年からネット上で話題となっています。「トイレの最中(さいちゅう/もなか)」(税込み324円)と名付けられた菓子で、洋式トイレを再現した皮にあんを詰めて食べるのが特徴です。現在、同社が運営する博物館「INAXライブミュージアム」(愛知県常滑市)などで販売されています。

「トイレのもなか」とも「トイレのさいちゅう」とも読める商品名であることなどから、ツイッター上では、「センス良過ぎ」「気になる」などの意見があります。なぜこの菓子を開発したのでしょうか。INAXライブミュージアムと同じ常滑市内にある同社榎戸工場の皿井理絵さんに聞きました。

工場見学者向けの土産として開発

Q.まず、「トイレの最中」の発売時期について、教えてください。

皿井さん「INAXライブミュージアムの施設内にある『ミュージアムショップ』では、2021年7月末から販売しております」

Q.開発した経緯は。

皿井さん「当社のトイレの生産拠点の一つである榎戸工場では、取引先などの関係者を対象とした工場見学を実施しており、『工場見学の土産として、菓子で何かできないか』と社内で検討したことがきっかけです。

2020年6月ごろから、常滑市内の老舗和菓子店である『大蔵餅』さまに相談し、トイレの形をした菓子を作ることにしました。その後、完成した菓子を工場見学の参加者に配布したところ好評だったため、INAXライブミュージアムでの販売が決まりました」

Q.もなかの種(皮)を作る際は、型が必要だと思うのですが、型は特注ものでしょうか。

皿井さん「開発にあたり、型を作るところから始めました。工場でトイレの型の設計を担当する者が、コンピューター利用設計システム(CAD)を使い、トイレのデザインを損なわずに、もなかとしておいしく食べられる形を追求しました」

Q.発売後の商品の売れ行きは。

皿井さん「SNSで話題になって以降、INAXライブミュージアムでは、開館前からミュージアムショップ前に行列ができ、昨年末までは、連日午前中に完売する状況でした。現在は、コロナ禍であることや販売体制を整えたことで、在庫に比較的余裕があり、いつでも購入していただけます。商品に関する問い合わせは、INAXライブミュージアムにお願いします」

Q.INAXライブミュージアム以外の販売先があれば、教えてください。

皿井さん「製造元の大蔵餅本店でも販売しています。また、大蔵餅の通販サイトでも購入可能です」

 同社はホームページ上で、「(あんを)入れるときは決してトグロを巻かないようにご注意ください」と呼び掛けています。あんを詰めるときは、バランス感覚が試されそうです。

(オトナンサー編集部)

【画像】洋式トイレそっくり! 「トイレの最中」の中身は?

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