「いつもありがとう!」 雪のキャンバスに感謝のメッセージ…見つけた消防署員に聞く
室蘭市の消防本部の前に書かれた感謝のメッセージが話題となっています。メッセージを発見した消防職員に話を聞きました。

北海道室蘭市が1月21日、市の公式ツイッターに投稿した画像がネット上で話題となっています。うっすらと積もった雪の上に、スマイルマークやピースサインとともに「いつもありがとう!」と書かれているのが写っており、同市によると、市の消防本部の車庫前に書かれていたということです。
この画像について、ネット上では「泣ける」「すてきなメッセージ」「心温まる話」などの意見が寄せられています。メッセージを見つけた、室蘭市消防署課長補佐の上原達哉さんに聞きました。
「書いた人にお礼言いたい」とSNSに
Q.メッセージを発見したときの様子について、教えてください。
上原さん「1月16日の夕方、消防本部の車庫の前にメッセージが書かれているのを発見しました。率直にありがたいと思いましたし、非常にうれしかったです。その後、署内にいた他の職員にも知らせて一緒にメッセージを確認しましたが、彼らも喜んでいました」
Q.こういった出来事は初めてでしたか。また、誰がこのメッセージを書いたのでしょうか。
上原さん「約30年勤務していますが、こういったことは初めてです。なお、どなたがこのメッセージを書いてくれたのかは分かりません」
Q.メッセージが書かれたきっかけについて、思い当たることは。
上原さん「今月は、例年よりも管轄区域内で火災が多く発生しているほか、新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大の影響もあり、消火や救急に関する出動件数が増えました。また、メッセージを発見した16日は、前日に発生したトンガの海底火山の噴火の影響で、北海道の太平洋沿岸に津波注意報が出されており、職員が消防車で市内を巡回していました。それらに対する感謝のメッセージではないでしょうか。
消防署としても、(メッセージへの)お礼の気持ちを伝えたかったので、メッセージの画像を市のツイッターに投稿することに決めました。今回の件を励みに、これからもわれわれは職務にしっかりと取り組んでいきたいと思います。市民の皆さまも、火の元や体調管理に気を付けてお過ごしください」
発見翌日の降雪でメッセージは消えてしまったそうですが、署員の心には、しっかり残っているようです。
(オトナンサー編集部)
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