マナー講師に聞く 「年賀状」の基本ルールとワンランクアップのポイント
敬称の「様」には使い分けがある
Q.年賀状をワンランクアップさせるためのテクニックがあれば教えてください。
西出さん「宛名につける敬称の『さま』には、実は使い分けがあります。一般的に『様』と書きますが、最も敬意の強い『さま』は『えいさま』と言われ、『樣』(右下が『永』)と書きます。一般的に使用される『様』は、その略字とも言われています。目上の方には略さずに『樣』と書くと、敬いの気持ちが一層伝わるかもしれませんね。諸説ありますが、『えいさま』以下には、右下が『次』になる『つぎさま』、さらに、右下が『水』になる『みずさま』などがあります。これらの字は、現代ではほとんど使われていませんが、人生の先輩方の中には、今でもこの使い分けをなさっている方もいます。使う使わないは別として、知っていると役立つ時が来るかもしれません」
Q.最後に、年賀状はどのような気持ちを込めて書くべきでしょうか。
西出さん「旧年の御礼と新年の慶び、ご健康とご多幸を願う気持ちを伝えるのが年賀状です。現代は忙しく、年賀状を一枚一枚、落ち着いて手書きすることは少なくなっているかと思います。その時間を取ることすら難しいのかもしれませんが、せめて、印刷された年賀状でも相手を思いながら、手書きの一文を書くことで相手への思いは伝わりやすくなるはずです。また、字が下手だからという気後れから自筆を避ける人もいらっしゃいますが一文字一文字、丁寧に思いを込めて書くことで気持ちは伝わります。この時、筆記用具も大事です。ボールペンや鉛筆では書かないように。墨をすって筆で書くのが最上級ですが、市販の筆ペンでも構いません。筆ペンも苦手という方は、黒色のサインペンであれば問題ありません。心を込めて書いた年賀状がきっかけとなり、さらに良いコミュニケーションが育まれることを願っています」
(オトナンサー編集部)

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