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マナー講師に聞く 「年賀状」の基本ルールとワンランクアップのポイント

敬称の「様」には使い分けがある

Q.年賀状をワンランクアップさせるためのテクニックがあれば教えてください。

西出さん「宛名につける敬称の『さま』には、実は使い分けがあります。一般的に『様』と書きますが、最も敬意の強い『さま』は『えいさま』と言われ、『樣』(右下が『永』)と書きます。一般的に使用される『様』は、その略字とも言われています。目上の方には略さずに『樣』と書くと、敬いの気持ちが一層伝わるかもしれませんね。諸説ありますが、『えいさま』以下には、右下が『次』になる『つぎさま』、さらに、右下が『水』になる『みずさま』などがあります。これらの字は、現代ではほとんど使われていませんが、人生の先輩方の中には、今でもこの使い分けをなさっている方もいます。使う使わないは別として、知っていると役立つ時が来るかもしれません」

Q.最後に、年賀状はどのような気持ちを込めて書くべきでしょうか。

西出さん「旧年の御礼と新年の慶び、ご健康とご多幸を願う気持ちを伝えるのが年賀状です。現代は忙しく、年賀状を一枚一枚、落ち着いて手書きすることは少なくなっているかと思います。その時間を取ることすら難しいのかもしれませんが、せめて、印刷された年賀状でも相手を思いながら、手書きの一文を書くことで相手への思いは伝わりやすくなるはずです。また、字が下手だからという気後れから自筆を避ける人もいらっしゃいますが一文字一文字、丁寧に思いを込めて書くことで気持ちは伝わります。この時、筆記用具も大事です。ボールペンや鉛筆では書かないように。墨をすって筆で書くのが最上級ですが、市販の筆ペンでも構いません。筆ペンも苦手という方は、黒色のサインペンであれば問題ありません。心を込めて書いた年賀状がきっかけとなり、さらに良いコミュニケーションが育まれることを願っています」

(オトナンサー編集部)

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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