パチプロの成果は努力の賜物! 日々のPDCAはハンパじゃない?
不動産投資コンサルタント、末岡よしのり氏の著書「金持ち列車、貧乏列車 成功者だけが持つ『切符』を手に入れる方法」を紹介します。
鈴木さんはすご腕のパチプロです。地元では「ラッシュの鈴木」と呼ばれています。前日までにお目当てのお店をチェック。毎朝6時に起床して、開店1時間前にはお店に並びます。週末の夜には仲間と情報収集を欠かさず、その効果もあり、最近は負けたことはありません。
「蛍の光」が流れる頃、鈴木さんはご満悦でした。「今日も10万円買った。今月は既に100万円以上勝っている。この調子でいけば、オレは大金持ちだな。1000万円たまったら、イタリア製の赤い跳ね馬でも買ってみるかな」。夢が広がる鈴木さんなのでした。
今回は「金持ち列車、貧乏列車 成功者だけが持つ『切符』を手に入れる方法」(幻冬舎)を紹介します。著者は不動産投資コンサルタントの末岡よしのり氏。人生を列車にたとえ、「満員電車」から降りて、「お金持ち列車」に乗り換える方法を紹介した一冊です。
パチプロに勝つには努力が必要
パチンコから得られるものは、勝つかもしれないという期待感とギャンブルへの高揚感です。しかし、勝算は数パーセントで、勝ったとしても次のギャンブルの軍資金になるというデータもあるくらい簡単ではありません。あぶく銭は泡のように消えてしまう可能性が高いのです。
「パチンコのような負の習慣は断ち切った方がいい!」「パチンコは人生の時間のムダ」という認識をしている人は多いでしょう。しかし、末岡さんの見立ては少々異なるのです。どういうことでしょうか。
「英語に『Right Person,Right Place.(ふさわしい人をふさわしい場所に)』という表現があります。では、あなたの才能を最も生かす活躍の場はどこかというと、それはあなたが今、熱中していることです。『一日中、パチンコをしている人』は一般的に人生の落伍者だと思われがちですが、 私は単純にそうだとは思いません」(末岡さん)
「彼らはまず、今日はどこの店で玉がよく出るか、あらゆる手段を使って情報収集します。次に開店前の早朝から行列に並びます。パチンコ店がどんなに遠かろうが、雨の日も風の日も雪の日もまったく苦にせず並びます。そして、朝10時から閉店する23時まで、パチンコ台に向き合います。その間、 無駄なことは一切やりません」
末岡さんはこれを、驚くべき集中力だと称します。さらに、パチプロは家に帰った後も、パチンコ雑誌や攻略サイトを夜中まで一生懸命読み、傾向と対策を怠りません。まるで受験生のように、毎日が予習・復習・実践によって成り立っています。毎日、予習・復習・実践のPDCAが回っているなんてスゴイことです。
パチンコの情熱をほかに転用できれば
パチンコにかけるストイックさをほかに生かすことができたら、どんなに素晴らしいでしょうか。彼らが持つ知力・体力・情報収集力・集中力・忍耐力はいずれも、普通のサラリーマンの比ではないと末岡さんは解説します。
「豊かになれないのは、出会ったパチンコがギャンブルだからで、これから、生産性のある仕事を見つければいいです。国民的人気アニメとなった『クレヨンしんちゃん』はもともと、『漫画アクション』(双葉社)という漫画雑誌で連載されていました」
「もし、『少年ジャンプ』(集英社)のような、読者アンケートで連載の継続が決まる雑誌なら、人気が出る前に打ち切りになっていたでしょう。マイナーな雑誌だったから、じわじわと火がついて大ヒットしたのです」
コメント