上から目線、鼻毛…あえなくお断りされた49歳男性が“14歳下”と結婚できた理由
婚活において、結婚できるか、できないかは「相性」の合う人に出会えるか、出会えないかにかかっている――。いくつかの事例を紹介します。

人と人との関係を図るときに「相性」という言葉を使います。異性と出会ったとき、「生理的に合う/合わない」と言う人がいますが、これもまさに男女の相性なのでしょう。
ですから、結婚できるか、できないかは相性の合う人に出会えるか、出会えないかにかかっているのです。
人としては尊敬できるが…
女性会員の木村円香さん(33歳、仮名)は大手メーカーに勤める山田幹太さん(40歳、同)とお見合いをしました。幹太さんは勤務先の会社もしっかりしていましたし、年収も800万円あって、結婚するには好条件の男性でした。お見合いを終えた円香さんが言いました。
「とても優しくて、誠実な印象を受けたので、交際希望を出します」
幹太さんからも交際希望が来て、2人はお付き合いに入りました。ところが、2回目のデートを終えたところで、円香さんから、「交際終了」を伝える連絡が入ったのです。
「幹太さんに悪いところは何もないんです。むしろ、これまで、お見合いしてきた中では、私に一番気を使ってくださる人だと思ったし、デートのエスコートもスマートでした。ただ、私は彼を男性として好きにはならない気がするんです。会社の上司や同僚に幹太さんのような人がいたら、本当に仕事もやりやすいし尊敬できるし、人としては好きになる。でも、その“好き”が恋愛感情の“好き”には変化しないと思うんです。
こんなわがままを言っていたら、いつまでたっても結婚できないですよね。ただ、これは理屈じゃない。このまま、お付き合いしていても彼の時間が無駄になってしまうので、ここで交際終了にさせてください」
私は円香さんのようなことを言う女性に「何を言っているの。結婚は日々の生活。恋愛とは違うのですよ」とは言いません。それはたとえ、お見合いの出会いであっても「異性として好き」になれる相手でないと結婚できないし、また、そういうお相手と結婚していただきたいからです。そして、幹太さんの相談室に「交際終了」の連絡を入れました。
すると、程なくして、幹太さんが私の会員の太田瑞希さん(35歳、仮名)にお申し込みをかけてきました。瑞希さんはお申し込みを受諾して、お見合いになりました。
その後、2人は交際に入ったのですが、瑞希さんはお見合いのときから、幹太さんをとても気に入っていました。お付き合いに入ってからも、2人は水曜か木曜の夜に1回、週末に1回と週2のペースで会っていたようです。
「会社が駅でいうと2駅しか離れていなくて、仕事終わりでもスムーズに会えるんですよね。何か運命を感じました」
こう話す瑞希さんの声も弾んでいました。交際はとても順調な様子でした。そして、あるデートを終えたときに、瑞希さんから、こんなLINEが来たのです。
「今日、串カツ屋さんに一緒に行ったんです。そこで、串カツで好きな具材ベスト3をお互いに発表し合ったんですね。そうしたら、3位が串カツ牛、2位がアスパラ、1位が紅しょうが。な~んとベスト3がピッタリ一致したんですよお。やった~」
何だか、女子高生のようなノリのLINEでした。読んだ私は「瑞希さんは幹太さんに恋をしているんだな」と思わず笑顔になっていました。
そして、2人は交際1カ月半で、あっという間に結婚を決めてしまったのです。週2のペースで会っていたので、それでも12回以上はデートを重ねていたことになります。
幹太さんを男性としては好きにならなかった円香さん。幹太さんを男性として大好きになった瑞希さん。これはまさしく、相性の問題だったと思うのです。
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