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綾瀬はるか、逆襲の秋 圧倒的なアクションでトップシーン返り咲きへ

天然ボケとりりしい姿の相乗効果

 一方、「精霊の守り人」はすでに2シリーズが放送され、今秋の新作が最終章。これまで綾瀬さんは女用心棒・バルサとして、並みいる敵たちと短槍で激しく渡り合う迫力満点のアクションを披露してきました。

 同作で見せるアクションは、空手、キックボクシング、中国武術など、さまざまな格闘術の要素を取り入れた、いわば“総合アクション”。朝から夜までひたすらアクションシーンの練習や撮影に挑む日々で体得したものであり、目を奪われるのは必然なのです。

 綾瀬さんは「ホタルノヒカリ」「きょうは会社休みます。」(ともに日本テレビ系)で見せたコメディエンヌのイメージが強く、飾らない姿で好感を獲得してきましたが、今秋をきっかけに「アクションの綾瀬はるか」という新境地を印象づけられるのではないでしょうか。少なくとも、「日本には主演を張れるアクション女優がほとんどいない」と言われ続けてきただけに、今後も同ジャンルのオファーは続くことが予想されています。

 コメディーで見せる天然ボケの綾瀬さんと、アクションで見せるりりしい綾瀬さん。今後は両者のギャップが相乗効果となって、これまでと同等以上の支持を集めるでしょう。実際「奥様は、取り扱い注意」でも1時間の中で、前半から中盤にかけては家事が苦手な主婦をコミカルに演じ、終盤に激しいアクションで魅了しつつ、最後は夫とイチャイチャするシーンで締めくくる、というギャップあふれる姿を見せています。

 アクションを引き立たせるコメディー要素が万全な同作は、視聴率も11.4%、11.3%、12.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好調をキープ。綾瀬さんが西島さんに頭をポンポンされたり、着物の帯をクルクル巻き取られたり、バッグハグの後にキスされるなどのシーンがSNSをにぎわせるなど話題性も大きいだけに、この人気は最後まで続くでしょう。

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木村隆志(きむら・たかし)

コラムニスト、テレビ解説者

雑誌やウェブに月間20本強のコラムを提供するほか、「週刊フジテレビ批評」などに出演し、各局のスタッフに情報提供も行っている。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、新番組と連ドラはすべて視聴するなど1日のテレビ視聴は20時間超(同時含む)。著書に「トップ・インタビュアーの『聴き技』84」「話しかけなくていい!会話術」など。

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