結婚後、夫は娘オンリー…無視され続ける41歳妻の孤独、「没交渉夫婦」の実態とは
都合悪くなると無視する「小さい夫」
あゆみさん(仮名、37歳)は2つ年上の夫と結婚して1年足らず。婚活アプリで知り合って、半年ほどでゴールインしました。あゆみさんは子どもが欲しかったこともあり、結婚を焦っていたといいます。夫も周りからのプレッシャーがあり、結婚したいと思っていたので、ちょうど2人の思いが一致しました。
一緒に暮らすようになってから、あゆみさんは何をするにも夫の許可がいることに気付きました。どこかに出掛けるのも家具や生活用品、食材を買うのも、それを夫が気に入らないとネチネチと嫌みを言われ続けます。そのくせ、夫が買った食材がいまいちおいしくなかったり、家具がすぐ壊れてしまったりしたとき、あゆみさんが何か言おうものなら無視が始まります。
3~5日は平気であゆみさんを無視し続け、ある日、何事もなかったかのようにケロッと話し掛けてくる。結婚当初はそんな夫の豹変(ひょうへん)ぶりに驚いたあゆみさんですが、生活を共にするうちに慣れてきました。もはや、「また始まった」と思って、そのときは「夫は空気だ」と思うようにしているそうです。
しかし、「こんな状態で子どもができても、いい親にはなれない」と感じたあゆみさん。自分に否があるときには素直に謝り、夫には「謝らなくてもいいけど無視するのではなく、自分の話を聞いてほしい」と言うようにしました。しかし、その言葉は夫に響きません。もはや、夫が「○○が好き」と言ったことを「私は別に好きじゃないかな」と言っただけで無視が始まるレベルだそうです。夫のあまりの幼さに「小っせぇーーやつ!!」と、ほとほとあきれています。
あゆみさんが結婚を後悔するようになってきた頃、妊娠が分かりました。「妊娠そのものはとてもうれしいことだけど、こんな幼い夫と共に子どもを育てられるのか」と不安になっているそうです。
相手が「没交渉」タイプだったら?
人には「思考の癖」があります。ついつい悪い方へ物事を考えてしまう人、勝手に「○○はこう思っているに違いない」と妄想を膨らませてしまう人、逆の意見を言われたり、叱られたりすると、自分自身が全否定されていると感じてしまう人…そこには自尊感情の低さが隠れているのかもしれません。こうした思考の癖によって、周りが振り回されることもあるでしょう。
没交渉の人、コミュニケーションが苦手な人、他人の意見を受け入れられない人は自分の意見を否定されたとき、「自分の全てが否定された」と錯覚しているのかもしれません。夫、または妻が没交渉タイプだと気付いたときは「あなたを否定しているわけじゃなくて、この点に関しては○○がよいと思うだけ。いろんな意見があっていい」という伝え方をして様子を見てください。
ただ、無視や無言を貫く相手にそうしたアプローチを続けるのは、なかなか大変なことだとも思います。「夫婦だから」という理由で続ける義務はありません。夫を妻を選択したのは自分自身。諦めてやり過ごすのも、我慢するのも、無視で報復するのも、家出するのもアリですし、対応方法は無限です。その中で、自分の気分にとってよいのはどれか、まずは自分の心に問うてください。「ご機嫌な私でいるために今、目の前にいる人にどう対応するのか」。
お互いに不機嫌な時間が長いと、10年後、20年後、必ずひずみが表面化します。夫婦二人で過ごす時間は気が遠くなるほど長いのです。「よりよい未来へのアプローチ」と考えて、やれることに力を注ぐ。没交渉タイプの相手を突き放すか、絡め取るか、決心するときです。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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