お見合いで「この人!」 “第六感婚”した女性を待っていた裏切りという末路
ドラマのようなプロボーズだったけど…
優さん(仮名、40代)は20代前半の頃、現在の夫と合コンで出会いました。合コンの翌日、彼は「付き合おう」と早めの告白。「まだ知り合ったばかりだし、友達からならいいよ」と答えた優さんに彼は日夜、アプローチの電話をし、毎週末、デートに誘いました。そして、4回目のデートで再び、「どう? 付き合ってくれない?」。
すごく好きというわけではないけれど、可もなく不可もなく、「まあいいか」とお付き合いをスタート。その後、彼の優しさや、いちずに思ってくれるところがうれしくて、優さんも彼をどんどん好きになっていきました。しかし、「彼の方が好きな気持ちが勝っている」とも思っていました。
出会って半年余りたったクリスマスの夜、婚約指輪とともにドラマのようなプロポーズをされます。優さんは舞い上がり、すぐに「はい」と返事をしました。出会ってから1年足らずでの結婚です。結婚後、「どうして私と付き合いたいと思ったの?」と優さんが聞くと、夫は「分からないけど『この人と結婚するな』と直感したから、すぐに『付き合って』と言ったんだ」と答えたそうです。つまり、シックスセンス婚です。
優さん夫妻は小さなけんかはあるものの、2人の子どもに恵まれ、家も購入し、幸せな家庭を築きました。ところが、子どもが10歳と6歳になったある日、青天のへきれきのような事件が起きました。夫が突然、「好きな人ができたから別れてくれ」と告げ、家を出ていったのです。しばらく別居が続き、その間に夫は好きになったという女性と別れました。しかし、優さんは「この結婚は運命の出会いなんかじゃなかった」と離婚を考えているそうです。
この2組のお話、どうでしょうか。運命の人と思っていても、人はお互いに変わっていくもの。持って生まれた性格は変わらないといいますが、周囲の影響や環境の変化で行動や好みが変わる場合もあります。職場仲間や友人、本、セミナー、宗教…いろいろなフックが出現して思考回路を変えていく場合もありますし年齢も重ねます。つまり、“キャラ変”する人もいるのです。
男女問わず、浮気性の人が相手によって、いちずな体質に変わるという事例を私は幾つも見てきました。今回の2組のように逆もまたしかりです。「絶対に浮気しないキャラ」の人が突然、家を出ていくこともあるのです。
人は間違いを起こすことがあるもの。自分が起こしたとき、パートナーに起こされたとき、どう行動するかを決めるのは自分自身です。不倫をされたとき、「最低!」と叫んで泣きわめいたり、相手に皿を投げて傷つけたりすることもできれば、相手を寛容な気持ちで許すこともできます。
そんなとき、「自分軸」がないと、いちいち腹を立てたり、無視したりして話し合いが進行しません。生活を共にすれば、相手の嫌なところが目に付くようにもなるでしょうが、そこにばかりフォーカスして、いいところを見つけようとしないのもまた、自分自身です。
「運命の人だから」「シックスセンス婚だから」といって、幸せな結婚が継続できると思い込むのはファンタジーです。運命の人と運命的な結婚生活を続けるためには「自分軸」の強化が必要です。思わぬ事態に備えて、地道に心の自主トレをしておきましょう。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)

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