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志尊淳に岡田健史 「キャッチャー男子」がイケメンシーンをリードする

志尊淳さん、岡田健史さん…時代をリードする「キャッチャー男子」の魅力を探ります。

志尊淳さん(2019年6月、時事通信フォト)
志尊淳さん(2019年6月、時事通信フォト)

 8月20日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)、21日放送の「あさイチ」(NHK総合)に俳優の志尊淳さんが登場しました。そのどちらでも注目されたのが、過去のダイエットです。

 4番・キャッチャーとして活躍した少年野球をやめるにあたり、大きくなりすぎた体を変えることを決意。志尊さんのお姉さんいわく、「一日中走っていて、ほとんど食べてもいなかった」という生活で、18キロの減量に成功しました。これがきっかけで、芸能事務所からスカウトされるようになったといいます。

「あさイチ」では、現在のスリムなスタイルが話題になり、MCの博多華丸さんがこんな指摘をしました。

「元キャッチャーでこれだけの脚、キープしているのは、あとはダレノガレ明美さんぐらい」

 そう、モデルでタレントのダレノガレ明美さんもキャッチャー経験者。中学時代にソフトボールをやっていて、全国大会3位という実績の持ち主です。彼女もその後、肉体改造に挑み、芸能界入りにつなげました。「歩くだるま」とあだ名されるなど、ピーク時には70キロ近くあったという体重が、今は40キロ台前半だそうです。

身体能力や精神力を生かす

 さらにもう一人、芸能界デビューに向けて、ダイエットしたという元キャッチャーの有名人がいます。岡田健史さんです。

 高校時代は長崎の名門・創成館で甲子園を目指しましたが、最後の夏は県大会ベスト8で敗退。大学でも野球を続けるつもりで受験に取り組んでいた時期に、転機が訪れます。演劇部に誘われ、その活動に参加したのです。参加した理由は、

「野球の特待生として入学して、僕たちの代で何もタイトルを残すことができなかったので。何かできないかな、学校に対してと思った」(「A-Studio+」TBS系)

 というもの。演劇では全国大会まで行くことができ、その過程で役者の魅力に目覚めました。もともと、女の子たちから「マスクを外してプレーしてほしい」と言われるほど、地元では有名なイケメンだった岡田さんは、中学時代からずっと芸能事務所に声をかけられていたとか。その事務所に自分から連絡を取り、ドラマ「中学聖日記」(TBS系)でデビューするわけです。中学生という役柄に合わせ、10キロ痩せて臨みました。

 ほかにも、キャッチャー出身の芸能人としては、上地雄輔さんやELLYさん(三代目J Soul Brothers)がいます。上地さんは横浜高校で1学年下の松坂大輔投手(現・西武)とバッテリーを組みました。また、ELLYさんは青森県の古豪・三沢高校で4番・キャッチャーを務めましたが、最後の夏は県大会ベスト8で涙を飲むことに。そのとき、相手の光星学院で2年生ながら4番を打っていたのが坂本勇人選手(現・巨人)だそうです。

 とまあ、芸能界にめじろ押しというべき、キャッチャー男子&女子。それぞれ、その経験によって培われた身体能力や精神力がそのパフォーマンスにも生かされているのでしょう。

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宝泉薫(ほうせん・かおる)

作家、芸能評論家

1964年岐阜県生まれ。岩手県在住。早大除籍後「よい子の歌謡曲」「週刊明星」「宝島30」「噂の真相」「サイゾー」などに執筆する。近著に「平成の死 追悼は生きる糧」(KKベストセラーズ)、「平成『一発屋』見聞録」(言視舎)、「あのアイドルがなぜヌードに」(文春ムック)など。

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