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あなたの品格が問われる? 政界でも蔓延する「させていただく」に要注意!

敬語を誤用すると品格を問われる

 文化庁は「させていただく」について、「敬語の指針」の中で次のように解説しています。

「基本的には、自分側が行うことを、相手側または第三者の許可を受けて行い、そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合に使われる」

 私たちが耳にしている「させていただく」には、間違っているものが多いということです。次の文章を読んでください。わずか1行ですが、どのように感じますか。

「先日お送りさせていただいた資料です。ご確認いただけましたでしょうか」

 実際に、このような文章を書く人がいるので注意してください。この場合は、「先日、お渡しした資料をご確認いただけましたか」くらいシンプルにした方がよいでしょう。

 ほかにも、尊敬語と謙譲語の使い分けなどにおいて、明らかに間違った表現があります。先日、テレビの料理番組で次のような表現を使っているアナウンサーがいました。

「それでは、頂かせていただきます」

 もちろん「頂きます」で十分ですね。ほかにも、「拝見させていただく」という表現を使う人がいますが、これも間違いです。「拝見する」は「見る」の謙譲語です。「させていただく」も謙譲語ですから二重敬語になります。

 敬語は基礎的なスキルですが、文章でも口頭でも、使い方を間違えると品格を問われてしまいます。正しく使うことを心がけましょう。

(コラムニスト、著述家 尾藤克之)

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尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家 尾藤克之

コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員/議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て現職。障害者支援団体のアスカ王国を運営。複数のニュースサイトに投稿。18冊目「伝わる!バズる!稼ぐ!文章術」(秀和システム)発売。プロフの詳細はWikipediaを参照(http://w.wiki/at5)。

筆者への連絡先
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TW:@k_bito

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