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トランプ旋風は「ファシズム」? 米出版社が「今年の検索ワード」発表

「米国第一主義=ファシスト」は成り立たない

 それでは、米大統領選に勝利したトランプ次期大統領は「ポピュリズム」なのでしょうか、「ファシズム」なのでしょうか。

 民主党予備選で健闘したバーニー・サンダース氏もトランプ氏も、政府やグローバリズムに対する中産階級以下の反発を取り込んでおり、体制側からはポピュリズムと見なされるそう。ただし「トランプ旋風を見て、『米国第一主義』だからファシスト、という主張は無理があるでしょう」(畠山さん)。

(オトナンサー編集部)

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畠山圭一(はたけやま・けいいち)

学習院女子大学副学長

早稲田大学卒。学習院大学大学院中退。ジョンズ・ホプキンズ大学研究員、メリーランド大学客員研究員、ジョージ・ワシントン大学客員研究員、北陸大学助教授、学習院女子大学助教授を経て、2002年から同教授。現在、同大学副学長。専攻は、国際政治、米国政治外交、日米関係。主著に「米国官僚組織の総て」「日米新秩序の構想」(以上、行研)、「アメリカ外交の軌跡」(共著・勁草書房)、「アメリカ・カナダ」(編著・ミネルヴァ書房)、「中国とアメリカと国際安全保障」(編著・晃洋書房)、「台頭するインド・中国」(共著・千倉書房)。訳書に「宗教と国家―国際政治の盲点」(共監訳・PHP研究所)、「ウルカヌスの群像―ブッシュ政権とイラク戦争」(共訳・共同通信社)など。

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