「へそくり」平均116万円で過去最高、その背景にある事情とは
生命保険会社が11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで実施したアンケートで、既婚者のへそくり金額が平均116万6002円で過去最高に。今回はその背景について、専門家に取材しました。
「趣味にお金を使うと妻に怒られる…」。普段は仲のいい夫婦でも、お金の使い道となるとケンカになってしまうこともしばしば。
そうしたトラブルにならないよう、妻や夫に内緒で「へそくり」をしている人も多いのではないでしょうか。
明治安田生命保険が、11月22日の「いい夫婦の日」にちなんで行った夫婦に関するアンケートによると、結婚している人(20~70代)のへそくりは平均116万6002円で、2013年の調査開始以来、最高額だったといいます。
オトナンサー編集部ではその背景について、同社の小玉祐一チーフエコノミストに取材しました。
「働く女性」の増加が全体を底上げした
「今年9月の統計で完全失業率は3.0%、完全失業者数も76カ月連続で減少していることからもわかるように、雇用情勢の改善が今回の結果につながりました」
小玉さんによると、特に注目すべきは、雇用情勢の改善により女性の就業者数が増えたこと。個人ベースで給料アップが実感できなくても、共働き世帯が増え、世帯収入が増加したことで家計に余裕が生まれ、へそくりの増加につながったといいます。
確かに、20~50代女性のへそくり額は2015年の97万4830円から、2016年は108万3987円にアップしています。
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