杏さん主演「オケ老人!」で注目! バイオリンが子どもにとって持つ意味とは
女優の杏さん演じるクラシック好きの数学教師が、アマチュアオーケストラを成長させるストーリーの映画「オケ老人!」が公開中です。映画によって注目が高まるバイオリンですが、その訓練はどのようなものでしょうか。プロのバイオリニストに取材しました。
映画「オケ老人!」(細川徹監督)が11月11日より公開になりました。
映画は、女優の杏さん演じるクラシック好きの数学教師が、老人だらけのアマチュアオーケストラを成長させていくストーリー。杏さんは撮影前、役作りのためにバイオリンを約半年間練習したといいます。
映画によって注目が高まるバイオリンですが、オトナンサー編集部では、タレントでバイオリニストの松尾依里佳さんに、バイオリンの厳しい練習で培われたものについて聞きました。
14歳で故・工藤千博さんに師事
母親の薦めで4歳の時にバイオリンを始めたという松尾さん。これまでさまざまな習い事をしてきましたが、唯一続けてきたのがバイオリンだそうです。
国内外のコンクールで優勝する門下生を多数輩出し、「ヴァイオリンの小児科」の異名を持った故・工藤千博さんに14歳で師事。工藤さんは教え子の「感性」を引き出すことに何よりも力を注いでいたといいます。「バイオリンの弓の使い方を伝えるために、手元の定規をしならせながら説明してくださいました。しなるビジュアルを見せて脳に『感覚』として焼き付けるのです」。
松尾さんは、こうした感覚を研ぎ澄ませていくことが、集中力を高めることにつながったといいます。大学の受験勉強にも大いに役立ったそう。「今すべきことに没頭し、より良い結果を求め続ける姿勢を学びました」。そして京都大学に現役合格します。
その経験は、2010年から出演している人気バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」のアシスタント業にも生かされているようです。「私はプロのアナウンサーではありませんから、原稿読みで詰まってしまうこともしばしば。でも、依頼者の方の気持ちが伝わる読み方を追求したいです」。
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