クラシック初心者に! ウィーン・フィル「ニューイヤーコンサート」を楽しむためのポイント
1月1日に開催される恒例の「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」。1939年から行われている、由緒あるクラシックのコンサートですが、その見どころや鑑賞ポイントはどのようなものでしょうか。

毎年1月1日に開催される「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」。1939年から行われている、歴史ある同コンサートは90を超える国・地域に中継され、およそ4億人が視聴するとされています。日本ではNHKが同日午後7時から放送予定です。
由緒あるクラシックのコンサートというと何となく敷居が高く感じられますが、一度は鑑賞してみたい、と考える人も多いことでしょう。オトナンサー編集部では今回、同コンサートを楽しむためのポイントをバイオリニストの松尾依里佳さんに聞きました。
楽団メンバーによるパフォーマンスも
「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の設立は1842年で、ワーグナーやヴェルディ、ブルックナー、ブラームス、リストら、音楽の教科書で一度は見たことがあるような音楽家も指揮者やソリストとして参加したことがあります。まさに世界最高峰のオーケストラと言えるでしょう」
同楽団がニューイヤーコンサートで演奏する曲目は毎年、「ワルツ王」として知られるヨハン・シュトラウス2世の作品が中心で、1年の始まりにふさわしくワルツやポルカなどの明るい曲が多く選ばれる傾向にあります。
松尾さんによると見どころは、アンコールの定番曲「美しく青きドナウ」、また同じくアンコールの定番曲で観客が手拍子をするのが恒例の「ラデツキー行進曲」です。
また過去にハンス・クリスチャン・ロンビの「シャンパン・ギャロップ」の演奏中に、打楽器奏者が実際にシャンパンを開けて乾杯を交わすパフォーマンスが行われたり、ヨハン・シュトラウス2世「狩り」の最後に、おもちゃの猟銃を打つパフォーマンスが行われたりと、メンバーの“遊び心”を楽しめるのもポイントだそうです。
ちなみに、ニューイヤーコンサートを現地ウィーンで鑑賞する場合、入手が困難な一番良い席のチケットはプレミアが付き約55万円。しかし、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団はコンサートのために年1回ほど来日しているため、来日のスケジュールをチェックするのもいいかもしれません。
(オトナンサー編集部)
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