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杏さん主演「オケ老人!」で注目! バイオリンが子どもにとって持つ意味とは

子どもには「体験する機会」が必要

 バイオリニストにとって最も大切なのは、毎日数時間の練習です。バイオリン業界には「練習を1日休むと、3日分下手になってしまう」という言葉があるそう。まして、小さな子どもたちが自分の意思でこのような厳しい練習を続けることはできないため、「母親がある程度厳しくならざるを得ないのです。愛情の裏返しですね」。

 松尾さんの母親も厳しかったといいます。「時々昔の練習ビデオを母親と見返すのですが、『私、こんなに大きな声を出して怒っていたんだね』と母親は驚いています。でも、今となってはいい思い出。厳しかったことは、意外と忘れるものです。バイオリンをやる子どもには一緒に向き合ってくれる大人が必要。それが母親なんですね」。

 近年は、子どもを厳しくしつけることに逆風が吹く時代ではないでしょうか。松尾さんは「厳しくしつけることだけがすべてではありません」と前置きしつつ、両親が子どもに「体験する機会」を与えてほしいといいます。

「子どもの感覚はどこで反応するかわかりません。私がバイオリンを始めたのも、母親がバイオリンの音色を聞かせたのがきっかけ。そうやっていろいろと体験させてあげると、自然と向き/不向きがわかってきます。そこで得意なものを選べばいいのです」

 子どもの頃から続けているものが一つでもあれば、自分を肯定的に振り返ることができるようです。

(オトナンサー編集部)

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松尾依里佳(まつお・えりか)

バイオリニスト

1984年大阪府生まれ。2002年大阪府立四條畷高校、2007年京都大学経済学部卒業。4歳でバイオリンを始め、故・工藤千博氏などに師事。大学在学中にプロバイオリニストとしてステージデビューし、本格的な演奏活動を開始する。初ステージは関西テレビやCSなどで放送され、これまでに東京、名古屋、博多などでコンサートツアーやソロコンサートを開催。また、2006年に放送されたフジテレビ系「のだめカンタービレ」にオーケストラメンバーとして全話出演した。

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