【婚活】「男性は怖いもの」「“いい子”を演じてしまう」 婚活女性たちの心に潜む《親ガチャ》の生々しい影
親から完璧を求められ
たつえさん(31歳、仮名)は幼少期から優秀で、母親は教育熱心でした。母の期待は過剰で、テストで95点を取っても「なぜ100点じゃないの」と叱られるなど、努力しても認められず、常に「もっと上を」と求められて育ちました。
そんな母の期待に応えられる能力の持ち主だったたつえさんは、医学部を経て医師に。けれども、恋愛や人との関わりを学ぶ時間はなく、病院という閉ざされた環境で出会いも少ないまま30代になりました。
「そろそろ結婚も真剣に考えたい。医師として患者さんと関わるにも、結婚を経験しておいた方がいい」と思うようになりました。
そこで、私の相談所にやってきて、お見合いをスタートさせたのです。しかし、「男性との付き合い方が分からない」上に、完璧主義者という性格から、男性にお会いしてもその人の欠点ばかりが目についていました。
「今日の方は、清潔感がありませんでした」
「私のプロフィールを読んでいらっしゃらなかったようで、プロフィールに書かれていることばかり質問されていました」
お付き合いに入ったとしても……。
「ネガティブな発言が多くて、正直、会話をしていて疲れます」
「お店の人に対する態度が横柄で、結婚したらきっと私を見下すような発言をするのではないかと思います」
努力すれば成果が出る勉強とは違い、婚活は努力をしても思った通りの成果は出ません。論理では割り切れない、完璧を求める性格がかえってあだになっていました。人を大きな気持ちで受け入れようとしない、その人のいいところを見ようとしないので、なかなか関係が深まりませんでした。
いい子に見られたくて我慢してしまう
ひろこさん(38歳、仮名)の家庭は、両親が共働きで、幼い頃から“いい子”であることを求められてきました。
弟の面倒を見たり、家事を手伝ったりすると親に褒められます。ところが、わがままを言うと「お姉ちゃんらしくしなさい」と叱られる。親に褒めてもらいたくて、自己主張よりも人を優先させ、自分は我慢する性格になったのです。その刷り込みは大人になってからも続きました。
例えば、過去の恋愛でも、相手の希望を優先しすぎるあまり、自分の意見や気持ちは後回しになっていました。デートの食事や見たい映画など、相手に合わせることで、付き合いを円滑にしようとしました。しかし、心のどこかで「本当はこうしたい」という思いを抑え続けているので、いつしか関係に疲れてしまい、自分から恋愛を終えてしまうことが多かったと言います。
また、何でも言うことを聞くひろこさんは甘く見られ、恋人に浮気をされたこともあり、それで終えた恋愛もあったようです。
そうして38歳になり、年齢的にも、「最後のチャンスに、子どもを授かって家庭を築きたい」と思って、婚活をスタートさせたのです。
ところが実際にお見合いを始めてみると、言いたいことが言えず、つい我慢してしまう性格が災いし、交際をなかなか前に進めることができませんでした。
「今、交際中の◯◯さんは『映画を見に行きましょう』と言っても、見る作品を決めるのは私。『食事に行きましょう』となっても、どこのお店にするかは全て私に丸投げです」
「今回の方は、『結婚したら、仕事よりも家族を優先させてほしい』とか『子どもはなるべく早く欲しい』とか、自分の結婚観を押し付けてきます」
そうした男性たちの前でも、その場をうまくやり過ごしたくて、“いい子”を演じてしまいます。自分の希望や将来像を伝えることができないので、ストレスがたまり、途中で交際終了を出すことが繰り返されていました。





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