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「脂肪肝」放置すると“肝がん”リスク増 専門医が教える“要注意食品”とは?

脂肪肝の予防に不可欠なことは?

Q.脂肪肝の予防、改善のために必要な取り組みはありますか。

安江さん「先述のように、脂肪肝は食べ過ぎやお酒の飲み過ぎ、運動不足などが原因で発症します。そこで脂肪肝の発症を防ぐために最も大切なことは、毎日の食事と運動習慣を整えることです。

まず、食事の量と内容を意識することが重要です。脂肪肝を予防するためには、腹八分目を心掛けるとともに、栄養バランスの取れた食事を取ることを意識してください。例えば、炭水化物の場合、白米やパンばかりを食べるのではなく、玄米や雑穀米、全粒粉パンなど食物繊維が豊富なものを選ぶことで血糖値の急上昇を防ぐことが可能です。

野菜やキノコ類、海藻類などには食物繊維が含まれています。そこで、これらの食べ物を積極的に摂取し、食物繊維の摂取量を増やすことで血糖値の上昇を緩やかにし、脂肪の蓄積を抑えることができます。

このほか、砂糖入りの炭酸飲料やジュースなどの甘い飲み物、アルコールは摂取カロリーを大きく増やす原因となるため、過剰に摂取しないように気を付けましょう。夏は糖質が含まれたスポーツドリンクを飲む機会が増えますが、スポーツドリンクを水やお茶に置き換えるなど、飲み物からの糖質摂取を減らすことも脂肪肝の予防につながります。日頃から飲酒量が多い人は、お酒の量を減らすか禁酒を検討しましょう。

脂肪肝を予防するには、運動する習慣を身に付ける必要があります。ウオーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動は脂肪を燃焼させ、肝臓に蓄積した脂肪を減少させる効果があるため、お勧めです。目安としては週に2時間半以上の有酸素運動が推奨されていますが、多忙で運動する暇がない人もいると思います。

その場合は通勤時に一駅分多く歩いたり、階段を使ったりするなど、日常生活の中で体を動かす機会を増やしてみましょう。脂肪減少に効果があります。筋トレも基礎代謝の向上に役立ち、太りにくい体づくりにつながるため、可能であれば取り入れるのをお勧めします。

肥満は脂肪肝の大きなリスク要因であり、体重管理も非常に重要です。体格指数である『BMI(ボディ・マス・インデックス)』が25以上の人は、体重の5~10%を減量するだけでも肝臓の脂肪量が減少し、肝機能の改善が期待できます。

脂肪肝は早期に発見し、生活習慣を改善することで進行を防ぎ、改善することが可能な病気です。脂肪肝で悩んでいる人はもちろん、健康な人も生活習慣を見直してみるのをお勧めします」

(オトナンサー編集部)

【要注意】「えっ…こんなに!?」 これが「脂肪肝」を引き起こす食べ物です(画像14枚)

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安江千尋(やすえ・ちひろ)

天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック院長、総合内科専門医、消化器病専門医、内視鏡専門医

がん専門病院で長年にわたり消化器がんの診療・内視鏡治療に従事した後、2024年に「天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック」(大阪市天王寺区)を開院。苦痛の少ない内視鏡検査と患者に寄り添う丁寧な診療で、地域医療に貢献している。特に胃・大腸の早期がん発見と内視鏡切除を専門とするほか、脂肪肝や肝機能障害をはじめとした肝臓疾患の診療にも力を入れている。天王寺やすえ消化器内科・内視鏡クリニック(https://tennoji-naishikyo.com/)。

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