わかる! 実践する! 「ストレス」との上手な付き合い方
ストレスと上手に付き合うには
適度なストレスと共存しながら、健やかに過ごすためにはどうすればよいのでしょうか。まず、「適度なストレス」とはどの程度なのかを知りましょう。ストレスは自分自身だけが感じる主観的なもので、客観的に判断することが難しいものです。しかし、原因となるストレッサーを可視化することによって、ある程度の判断は可能です。
以下は、米国の心理学者T.H.ホームズらによって開発された「社会的再適応評価尺度(Social Readjustment Rating Scale : SRRS)」と呼ばれるもので、誰にでも起こり得るライフイベント43項目と、そのことによって受けるストレスの重みを点数で表したものです。

この尺度が提唱されたのは1960年代の米国で、時代や環境は現代の日本とは全く同じではありませんが、大まかなストレスを知るきっかけにはなります。計算方法は以下の通りです。
過去1年間を振り返って、当てはまるライフイベントを書き出し、点数を合計してください。合計点数が150点を超えると約50%、300点を超えると約80%の人が、その後1年以内に心身に何らかの不調をきたすとされています。
生きていると、どうしてもストレッサーを重ねてしまうものです。避けられないストレッサーもありますが、中には調整できるものもあります。1~2カ月に1度は、自分のライフスタイルを振り返って大きな変化がないかを確認してください。急激な変化が重なり続けるのはよくありません。負担が大きくなっていると感じたら、意識的にコントロール可能なライフイベントを調整しながらストレスと上手に付き合っていきましょう。
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