ダブル不倫よりも複雑化した「四角不倫」の実態…40代女性の生々しい行動から探る「不倫体質の女性」の特徴
夫婦仲の専門家のもとに寄せられる不倫の相談。昨今はダブル不倫よりも複雑化した「四角不倫」なる男女関係も存在しているようです。40代女性が落ちた「四角不倫」の実態とは――。

いつの世も、既婚男女の間に横たわる「不倫」問題。時代が令和へと移り変わり、芸能人の不倫問題が報じられるたびに批判が過熱するようになって久しいですが、不倫をする男女は当然ながら一般社会にも多く存在します。
「恋人・夫婦仲相談所」でさまざまな夫婦の不倫相談を受けてきた三松真由美さんは、「不倫は『した方』が絶対的に悪」とした上で、「『不倫は悪』と分かっていても実際にはなくならない」と断言するとともに、さらに複雑化した「四角不倫」ともいえる男女関係の存在を指摘します。三松さんが知る「四角不倫」に落ちたある40代の女性の生々しい行動から見えた、“不倫体質”の女性の特徴とは――。
「中学のとき、好きでした」から深まる関係
「恋人・夫婦仲相談所」の開設以来、不倫の相談は後を絶ちません。
「夫以外の男性を好きになって毎週会っているけど、この先どうしよう」「妻とはセックスレスなので彼女をつくったが、離婚はしたくない」など“一般的”と言っていいのかは戸惑いますが、「そうですか。よくない現状ですね」と冷静にアドバイスを進めていけるパターンが、もちろん多数派です。
その一方で、話を聞いていて、「え? もう一度言ってください。そんなことあるんですか」と、メモを取る手が止まるようなイレギュラーなパターンもあります。
「ダブル不倫」は世間でよく聞くワードになってきていますが、今や、もっと複雑化した「四角不倫」ともいえる男女関係も少なからず存在します。個人的な連絡が簡単に取れる「つながりツール」の拡大は、マナー違反の関係も後押ししているのです。
千恵里さん(仮名、40代前半)はお子さんが2人いて、夫の道雄さん(仮名)と円満に暮らしている関東圏在住の主婦です。
私はまず、千恵里さんの結婚観を問いました。千恵里さんの答えは「一番好きな人と結婚するより、2番目に好きな人と結婚する方がうまくいくと、母と姉から言われていました。今の夫は2番目です」。
夫の道雄さんについては、「付き合い始めてから好きになろうと努力した」といいます。安定した会社で働いていて、礼儀正しい。千恵里さんのお母さんもお姉さんも満足する条件。つまり家族が大賛成で、「私も嫌いではなかった」から、結婚相手として決めたそうです。
千恵里さんの恋愛経験は、中学生の頃の憧れの相手と、社会人になってから2年付き合った男性の2人。3人目が現在の夫です。雰囲気も、恋愛意欲が旺盛な女性には見えません。
地元の友達が企画した8人くらいの同窓飲み会で、中学生の頃、つまり30年前に憧れていたイサムさん(仮名)と再会してから、気持ちに変化が出てきたといいます。イサムさんは遅い結婚だったそうで現在、結婚4年目。保育園に通う子どもと、衣料関係の会社で働いている妻がいます。
イサムさんには当時の面影があり、はにかむ感じが千恵里さんの思春期の記憶を呼び起こします。当時より筋骨隆々で、たくましく見えました。
居酒屋で盛り上がり、参加者のグループLINEができて「定期的に飲もう」という流れに。「イサムさんの連絡先が自分のスマホの中にある」という事実が、千恵里さんの自制心を崩していきました。
数日後、千恵里さんは「中学のとき、好きでした」というメッセージをイサムさん本人に送ったのです。イサムさんは素早く、「2人で飲もう」と返事をくれました。
そこから、なし崩し的に関係が深まっていきます。
千恵里さんの子どもは大きいので、家に2人で置いておいても大丈夫でした。クリーニング店のアルバイトの日数を減らしてもらい、イサムさんとビジネスホテルや車中で逢瀬(おうせ)を重ねます。
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