自転車に乗れない少年が“ムササビ”に勇気をもらう漫画 「できないことへの挑戦」促す
自転車を練習する少年と人間の言葉を話すクマとの交流を描いた漫画が話題に。自転車に乗れない少年がすねて帰る道中、ポテトチップスを食べる不思議なクマに出会い…。

自転車を練習する少年と人間の言葉を話すクマとの交流を描いた漫画「自転車と少年と、モモンガを見ながらごぼうチップス食べるクマと。」がSNS上で話題となっています。母親の補助がなければ自転車に乗れない少年。すねて帰る道中、ポテトチップスを食べる不思議なクマに出会い…という内容で、「泣いた」「クマちゃん、かわいい」「ほほえましい」「少年、その調子だ」などの声が上がっています。作者の男性に聞きました。
誰もが過去に体験した自転車を題材に
この漫画を描いたのは、やじま商会(ペンネーム)さん(31)です。週2回、都内の書店で働くほか、イラストレーターとして活動しながら漫画を描いています。
クマが動物の通訳を行い、人間と動物とのコミュニケーションを支援する様子を描いた漫画「くまちゃんのどうぶつ通訳」を5月から描いています。
Q.今回の漫画は、「くまちゃんのどうぶつ通訳」のシリーズとして描いたのですか。
やじまさん「そうです。今回は通常に比べ通訳のシーンが少なめですが、『くまちゃんのどうぶつ通訳』の一つとして描きました」
Q.自転車を練習する子どもをテーマにした理由は。
やじまさん「タイトルは『モモンガ』としましたが、実際に描いているのは『ムササビ』です。すでにツイッターで訂正のコメントを出しています。
ムササビが高い木から降りるのが怖かったら『かわいい』『応援したい』と思ったことがきっかけで描きました。ムササビの頑張る姿を見て、自分ができないことに挑戦したくなるような漫画に仕上げたいと考えました。
ただ、大人はできないことを『できない』と認識する機会が少ないです。そこで、子どもができないこと、それも皆さんが過去に体験したことを取り上げたいと思い、自転車をテーマにしました」
Q.子どもの頃、自転車はたくさん練習しましたか。
やじまさん「僕も母に連れられ、自動車が来ない近所の道路で練習しましたが、それほど多く練習した記憶はありません」
Q.読者からどのような意見が寄せられていますか。
やじまさん「『泣いた』『初めからできる人はいないから練習するんだ』『転ばないと乗れないから、男の子の勇気に期待』といった意見を頂いたほか、『お母さん、かわいい』『くまちゃんの食べている、ごぼうポテトチップスがおいしそう』といった声も寄せられました。
さまざまな角度から満遍なく読んでもらえて、とてもうれしかったです」
(報道チーム)
コメント