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子どもが怒りっぽくなった…背景に2つの原因が 心理カウンセラーに聞く「子のメンタルを安定させる」方法

子どもが怒りっぽくなる原因や対処法について、心理カウンセラーに聞きました。

子どもが怒りっぽくなった原因は?
子どもが怒りっぽくなった原因は?

 子育てをしていると、子どもの成長を感じる一方、「子どもが以前よりも怒りっぽくなった」と感じることはありませんか。保育園や幼稚園などに通い始めるようになると、他の友達や先生との関わり方も気になるところです。子どもが怒りっぽくなる心理的な原因や対処法などについて、心理カウンセラーの平井綾乃さんに教えていただきました。

環境や家族関係の変化が原因の可能性

Q.以前よりも子どもが怒りっぽくなったように感じることがありますが、この場合、どのような原因が考えられますか。

平井さん「お子さんの状況によって、さまざまな原因が考えられると思います。まず代表的な原因として挙げられるのが、引っ越しのほか、幼稚園や保育園に通い始めるなどの環境的な変化です。他には席替えやお泊り会などのイベントといった、人によってはささいなことと思うような変化でもストレスになる可能性がありますね。

また、夫婦関係や家族関係の変化を敏感に感じ取っているというケースもあります。お子さんは大人が思っている以上に親や家族のことをよく見ているため、例えば『親同士が常にけんかをしている』『弟や妹ばかりを気にかけるようになってしまった』といったことがきっかけになるかもしれません」

Q.子どもの怒りっぽい状態が続く場合、保護者はどのように対応するべきなのでしょうか。

平井さん「まずは、お子さんが怒ってしまう状況や原因を、保護者が共有して理解することが重要です。お子さんが『自分の気持ちを分かってもらえない!』と感じると、余計にイライラしたり、かんしゃくを起こしたりしてしまうことになります。

そのため、まずはお子さんに寄り添ってあげることが大事です。会話ができない年ごろのお子さんであっても、『嫌だね、イライラするんだね』など、感情を共有していることをお子さんに示してあげましょう。

怒っている状態が一時的なものならば、『好きなお菓子や飲み物を与えてみる』『落ち着ける場所に移動してみる』といった、クールダウンできる方法を見つけられると良いですね」

Q.子どもの怒りっぽい状態が長く続く場合、カウンセリングを受けさせるのは有効なのでしょうか。

平井さん「周囲に相談できる人がいなかったり、一対一でお子さんと接する時間が長かったりする人は精神的な負担が大きくなりやすいです。ぜひカウンセリングや自治体の子育て支援サービスなどをご検討いただければと思います。

小学校や中学校に通っているお子さんの場合、スクールカウンセラーが在籍していれば相談することも可能ですし、かかりつけの小児科医に相談するのも一つの手ですね。

カウンセラーを選ぶ際は、公認心理師・臨床心理士などの資格を保有していることを目安にしても良いかもしれません。また、親子同席ではなくそれぞれが相談できる時間を設けるなど、相談方法を適宜カウンセラーと話し合っていただけると、より安心して相談することができると思いますよ」

* * *

 子どもが怒りっぽくなった場合、まずは子どもの気持ちに寄り添うことが重要です。必要に応じてカウンセリングを受けさせたり、自治体の子育て支援サービスなどを利用したりしてみてはいかがでしょうか。

(オトナンサー編集部)

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平井綾乃(ひらい・あやの)

心理カウンセラー

https://tokyo-anone.com/

臨床心理士・公認心理師・キャリアコンサルタント
大学院修了後より精神科クリニックや、公立中学校(スクールカウンセラー)・大学学生相談室等でカウンセリング業務に従事し、小学生〜シニア層まで幅広い世代の相談を受ける。医療領域では精神分析を参考にした心理療法や心理検査のほか、休職者の復職支援、うつ病の先進技術(TMS治療)への心理療法などを経験。教育領域では、不登校や発達障害の子どもとの関わりや保護者・教員への助言を行う。キャリアコンサルタントとして成人のライフステージに応じたキャリア相談の経験も豊富。近年では特に不妊治療の心理カウンセリングに力を入れている。カウンセリングオフィス東京anone

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