猛暑で一部氷菓の売り切れも…「アイス」7月売上額は前年比2割の伸び データ分析会社
記録的猛暑による需要増で一部のアイスが販売休止となっていますが、7月のアイス類の売上額が前年に比べ、軒並み2割前後伸びていることが分かりました。

記録的猛暑による需要増で一部のアイスが販売休止となっていますが、7月のアイス類の売上額を商品ごとに昨年7月と比べると、軒並み2割前後伸びていることが分かりました。一時販売休止を発表した「サクレレモン」が前年比23.1%増となるなど氷菓の好調さが特に目立ちます。猛暑は8月に入っても続いており、販売を継続している商品はさらに伸びているものとみられます。
氷菓の伸び、アイス類平均を上回る
5000万人規模の購買データを分析する「True Data」(東京都港区)が、全国のスーパーマーケットのデータを集計。1店当たりの売上額を昨年7月と比較しました。
集計によると、アイスクリームやラクトアイス、氷菓などアイス類全体の売り上げは232万7520円で、前年同月比(以下同)9.5%増。猛暑で特に売り上げが伸びるとされる氷菓の主要6商品(ガリガリ君ソーダ113mlと110ml、アイスの実アソート7ml×12、アイスボックスグレープフルーツ135ml、サクレレモン200ml、パピコホワイトサワー80ml×2、白くまデザート練乳190ml)に限ると、計10万9928円で18.7%増と、全体の伸び率を大きく上回りました。
品目別に見ると「サクレレモン200ml」(フタバ食品)が2万1656円で23.1%増、同じく一時販売休止となった「アイスボックスグレープフルーツ135ml」(森永製菓)が1万9964円で15.4%増と伸びています。赤城乳業の「ガリガリ君ソーダ」はファミリータイプの商品も合わせて5万6083円で8.4%増となっています。
氷菓以外では、アイス類のシェアトップを競う「チョコモナカジャンボ150ml」(森永製菓)が5万2285円で11.2%増、「パピコチョココーヒー」(江崎グリコ)が5万724円で22.2%増でした。
サクレとアイスボックスの販売休止を受け、SNS上では「これは死活問題」「早く復活してほしい」などの声に加え、「他のアイスを買う人が増えたら、どんどん休止になっちゃうのかな」と懸念する声が上がりました。記録的な猛暑の影響がどこまで広がるか、注目されます。
なお、今回のデータはスーパーマーケットでの売上額を対象とした集計のため、メーカーが公表する対前年比とは一致しない場合があります。
(報道チーム)
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