「年の差婚」は芸能界だけにあらず! 妻たちが明かす“10歳以上差”の年上夫で「よかった点」「イマイチな点」
「年上夫でイマイチな点」は?
一方で、「年上夫でイマイチな点」も聞いてみました。
・夫がいつも「諭す」口調のため、こちらが「はいはい」とつっけんどんに返すときがある
・「ボルダリング体験がしたい」と言ったら「一人で行って」と言われた。アクティブなスポーツは無理らしい
・夜の生活が足りない
・夫が認知症になるなど想像していないが、もしそうなったら、介護が大変かなという心配が少しある
・流行のゲームやSNSは全く疎いので、つまらないときがある
・平均寿命を考えると、夫が先に逝き、私が残されるのは寂しい
10歳以上の「年の差婚」で夫が年上の場合、目立ったマイナス点は「将来の不安」です。こればかりは事前対策をするしかありません。子どもの大学進学や結婚などで費用がかかる時期に定年、という事態も予想されるでしょう。教育資金や介護費用など、率先して考えてくれるパートナーだと安心です。
今回のヒアリングで、「夜の営みに関しては不満」という声が出ましたが、私の周りの「年の差妻」は少し違います。
「さすが、熟年はすごくいい。前の彼(同世代)はせっかちで“俺さま”だったけど、夫は丁寧に扱ってくれて、一回一回を大事にしてくれる」
「『バブル期に遊んでいた』が夫の自慢話だけど、確かにテクニックはいろいろ持っている」
「もちろん、ED。でも、それをカバーする技を編み出している。滋養強壮ドリンクも試すし、問題ない」
「バリエーションが豊富。あれは20代にはかなわない経験値だと思う」
このような称賛の声をよく聞きます。寝室事情に関しては、年齢による体力の衰えは避けられませんが、30代でも妻を愛する技術の向上を放棄し、妻に文句を言われる夫は多いです。事実、「全く満足していません」「セックスレスを何とかしたい」という妻からの悩み相談が、次々と私の相談所に届きます。夜の営みに関しては年齢問わず、やる気と妻への愛情表現の問題です。
注意すべき点もあります。男性はプライドが高い人が多いので、そこを傷つけがちな妻だと関係がギクシャクしてきます。「10歳も人生の先輩。体力以外はかなわない」と常に尊敬の念を持って過ごせば、穏やかに暮らせるでしょう。
年の差婚ならではのプラス要素を享受し、“夫婦ラブラブ永続化”に努めようではありませんか。「リビングだけでラブラブ」という偏った関係でなく、もちろん夜のシーンも統括する姿勢を忘れてはいけません。
ちなみに、私は「逆年の差婚」で、夫より20歳上です。夫をとても尊敬し、周囲に夫のことを褒めちぎっています。年を重ねるごとに愛を熟成しているといっても過言ではありません。
「年の差婚」に踏み切るか迷っている皆さん、愛に年の差など関係ありません。そんな悩みはナンセンスです。固定概念を外さないと“グレートラブ”な夫婦にはなれません。
(「恋人・夫婦仲相談所」所長 三松真由美)
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