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英EU離脱は投資家にとっての“危機”なのか、基本データからプロが読み解く

英国の伸びしろは対アジア貿易?

 その貿易についてはどうでしょうか。以下は、英国の国別貿易額を棒グラフで表したもので、EU加盟国は「青」、非加盟国は「赤」で示されています。

単位は100億ポンド。外務省ホームページを基に平田さん作製

 既に米国が2位、中国が4位に入っていますが、アジア諸国が上位に入っていないことから、「英国のEU域外との貿易にはまだまだ、“伸びしろ”があるように思います」(平田さん)。

 欧州単一通貨ユーロに参加せず、EU域内の移動の自由を定めた「シェンゲン協定」も適用されないなど、これまでも、EUとの距離感を保ってきた英国。平田さんは「英国はEU離脱によって、国としての方向性をより明確にしたとも言えるのではないでしょうか。変化には痛みや不安がつきものですが、その方向性が揺るぎないものと確信されれば、今以上に発展する可能性すらあるのです」と話しています。

(オトナンサー編集部)

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平田啓(ひらた・けい)

米国流資産運用アドバイザー・実業家

1993年に外国為替業界に入り、翌年から銀行間通貨オプション取引仲介において業界トップクラスの営業成績を収める。1995年に米ウォール街の金融機関からヘッドハンティングされ渡米。1998年ボストン大学経営大学院に留学。2000年から、現三菱東京UFJ銀行で「通貨オプションディーラー」として高度な金融デリバティブ商品を数多く手掛け、同年、ブルームバーグL.P.にてFX市場分析ツールの開発兼営業に従事、3000人に及ぶ機関投資家をヒアリングする。2005年に株式会社Lavocを設立し、代表取締役就任。専門分野は外国為替を中心とする金融市場分析、国際マクロ経済分析。著書に「FX 誰も教えてくれなかった 外為ディーラーの儲け方」「FX取引入門」など。ほかメディア出演多数。

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