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う、植木鉢まで…大量の荷物に苦しむ小学生の“修業感”がすごいイラスト、置き勉禁止は酷!?

ある男性漫画家がSNS上に投稿した、たくさんの勉強道具を持ちながら帰宅する小学生のイラストが話題となっています。

小学生時の経験を描いたイラストの一部=コハラモトシ(@kohara_motoshi)さん提供
小学生時の経験を描いたイラストの一部=コハラモトシ(@kohara_motoshi)さん提供

 数年前から始まった「脱ゆとり教育」による教科書のページ数増加などで、小中学生のかばんが重くなっている状況を心配する声が上がる中、男性漫画家がSNS上に投稿した、たくさんの勉強道具を持ちながら帰宅する小学生のイラストが話題となっています。

 SNS上では「小学生はつらい」「学期末の道具箱がしんどかった」「娘が泣きながら荷物を持ち帰ってきた」「小学生の頃、荷物は17キロあった」などの声が上がっています。イラストを描いた漫画家に話を聞きました。

たくさんの荷物を持ち帰った経験

 イラストは2枚。1枚目は「小学生の持ち物は教科書だけじゃない…!」「色々と重なって生まれた…地獄のフル装備!!!!」という文言とともに、教材がぎっちりと詰まったランドセルを背負い、両手いっぱいに荷物を持った男の子が描かれています。汗を流し、息を切らしながら歩くその表情はつらそうです。

 2枚目は「さらに! 学期末になると…」「鬼のようにグレードアップする…地獄のフル装備カスタム!!!!!」の文言とともに、両腕にたくさんの荷物をぶら下げ、アサガオの植木鉢まで抱える様子が。苦しさは数倍に増しているようです。

 このイラストを描いたのは、漫画家のコハラモトシさん(32、ペンネーム)。竹書房の漫画雑誌「まんがくらぶ」で「死神見習!オツカレちゃん」を連載中です。

Q.今回のイラストを描いたきっかけ、理由は。

コハラさん「『置き勉』に関するツイートを拝見し、僕の小学校時代を思い出したことがきっかけです。当時は他の子よりも背が低かったので、ランドセルが教科書でいっぱいになるだけで歩くのがつらかったです。また、教科書以外の勉強道具も追加されて大変な思いをしたので、その状況を知ってもらいたいと描きました」

Q.帰宅時はどんな状況でしたか。

コハラさん「イラストのように、帰宅時は修業のようでした。自宅は学校から徒歩約20分でしたが、休憩しながら40分近くかけて帰っていました。途中、荷物が多くてふらつき、車とぶつかりかけたことや転んだこともありました。帰宅後は腕も脚もパンパンになり、背中と腰を痛めたこともあります」

Q.通っていた小学校は「置き勉」禁止でしたか。

コハラさん「基本的に禁止だったと思いますが、罰があるほど厳しいわけではなかったと思います。小学校低学年の時は分からないことだらけで『先生の言う事は絶対』みたいな感じがあったので、疑問を持ったり反論したりすることもなく、持ち帰っていました。

高学年くらいになると、隠れて置き勉する子はいましたが、先生に見つかって注意され、仕方なく持ち帰っていましたね」

Q.イラストを2枚描いた理由は。

コハラさん「1枚目は、僕が実際に経験した時の状態を描きました。その後、イラストを見られた方から『こんな荷物もあった』とコメントを頂いたり、夏休み前後に荷物が多いことを思い出したりしたので、学期末バージョンである2枚目を描きました。

半分冗談のつもりでフィクション的な要素も加えましたが、実際に他の方の意見を聞くと、あながちフィクションではないと感じました」

Q.イラストを見た方からは、どのような荷物を教えられましたか。

コハラさん「『上履き』『画板』『アサガオの植木鉢』『道具箱』『水着』『工作』です。『スキー板』という珍しい物もありました(笑)雪国の方は、そんな大きな物まで持ち運ぶのかと驚き、それを持って雪の中を通学することを考えてゾッとしました」

Q.イラストについて、どのような意見が寄せられていますか。

コハラさん「多くのコメントを頂きましたが、『分かる』と共感してもらう声が多かった印象があります。小学生なら誰もが体験することだと実感し、『僕だけじゃなかった』と安心もしました」

Q.置き勉をめぐる問題についてどのように思われますか。

コハラさん「問題提起をするつもりはありませんでしたが、イラストを描いているうちに『子どもの頃は当然のように持ち歩いていたけど、今思うと、やはり変ではないか』と、置き勉禁止の現状に疑問を持ち始めました。僕は独身なので子どもはいませんが、子どもを持つ親御さんが心配するのは当然だと思います。

荷物が多いと、いろいろなことに気を取られて注意力が散漫になるので、人とぶつかってしまうこともあります。通学は『安心、安全』が大前提ですので、事故の危険性が高まるような状況は改善されるべきだと思います。また体ができ上がっていない時期に、荷物で負荷がかかりすぎるのは心配ですね。

置き勉問題は、学校の事情など、さまざまな要素が組み合わさっていると思いますので、すぐに解決できる問題ではないかもしれません。ただ、荷物が多い現状は子どもにとって良いことではないので、イラストをきっかけに少しでも改善されることを願います」

(報道チーム)

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