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食品値上がり「感じる」が97%! 2000人調査で出た「食卓の変化&消費者心理」 いつまで続くか、専門家の見解は?

2022年から続く本格的な値上がりラッシュ。2000人アンケートの結果で浮き彫りとなったのは…

物価高騰はいつまで続くのか…
物価高騰はいつまで続くのか…

 2022年から続く本格的な値上がりラッシュ。スーパーやコンビニで買い物をしていると、アレもコレも「値上がっている!」と感じる日々を過ごしている人が多いと思います。

 そこで、野菜・肉・魚・乳製品・卵・加工食品など、最も値上がりを感じている品目や、「購入するのを控えるようになった品目」「食卓の変化」を2000人に聞くととともに、経営コンサルタント・大庭真一郎さんに、浮き彫りとなったデータの傾向と値上がりがいつまで続くのか、聞きました。

生活食品の値上がり「感じる」が97% “ステルス値上げ”許容派、多数

Yahoo!ニュース
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 アンケートは2月3日午後5時から、全国のYahoo! JAPANユーザーを対象に行い、10~60代以上の男女2000人から有効回答を得ました。

「日々の生活で値上がりを感じますか?」という質問に、97.7%の人が「感じる」と回答。その内、野菜・肉・魚・乳製品・卵・加工食品・調味料・果物・ドリンク・アルコールなどの趣向品・その他、「感じないと答えた」の中から「最も値上がりを感じている品目を一つ教えてください」という質問では、卵が26.6%と最も多く、次いで、加工食品が20.0%、野菜が12.0%、乳製品が7.9%、調味料が7.0%と、上位5品目が浮き彫りとなりました。

 それぞれの回答者の理由では「130円程度で売られてた卵が今は220円程度で売られている」「カップラーメンや袋麺。スーパーでカップラーメンは特売でも3ケタ、袋麺5袋入が500円台の値札が付いていてビックリした」「キャベツ、ジャガイモとか1.5~2倍ぐらいの値段になっている」「牛乳が2割くらい値上がったと感じる」「サラダ油、マヨネーズ、ドレッシング等PBブランドも価格が高くなっている」などの声が寄せられました。

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 続いて、野菜・肉・魚・乳製品・卵・その他など12項目の中から、「どんな食品の値上げが、一番困りますか?」と質問したところ、野菜が30.7%でトップ。続いて、肉が16.6%、卵が13.6%、加工食品が12.4%、乳製品が4.8%と、ベスト5が割り出されました。どんな料理にも使う野菜や、日常的に口にする卵の値上がりに“悲鳴”を上げる消費者が多いようです。

 同じく野菜・肉・魚・卵など10項目と「この中にない」という回答を含めて、「購入するのを控えるようになった品目」を質問したところ、3番目に多かったのが11.0%の加工食品、2番目に入った16.0%のアルコールなどの趣向品を抑え、「この中にない」が35.1%を獲得。日常的に食べる食品を控えず、ほかの物の消費を抑えようという心理が読み取れました。

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 また、「おかずの数が減った」「安い商品に変えた」など、値上げによる食卓の変化は起きたのでしょうか。回答を募ったところ、「食べる量が減った」「買い物の回数が減った」「外食の頻度が減った」「おかずは品数が減り、同じようなおかずになった」「お弁当などを買わずになるべく自分で作ったものを食べる」といった声が見受けられました。

 そして、「量はそのままで値上げ」と「値段据え置きで量を減らす」、どちらを許容できるのか聞いたところ、「値段据え置きで量を減らす」が58.9%を獲得し、41.2%の「量はそのままで値上げ」を上回りました。

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大庭真一郎(おおば・しんいちろう)

中小企業診断士、社会保険労務士

東京都出身。東京理科大学卒業後、企業勤務を経て、1995年4月に大庭経営労務相談所を設立。「支援企業のペースで共に行動を」をモットーに、関西地区を中心に企業に対する経営支援業務を展開。支援実績多数。以下のポリシーを持って、中堅・中小企業に対する支援を行っている。(1)相談企業の実情、特性に配慮した上で、相談企業のペースで改革を進めること(2)相談企業が主体的に実践できる環境をつくりながら、改革を進めること(3)従業員の理解や協力を得られるように改革を進めること(4)相談企業に対して、理論より行動重視という考えに基づき、レスポンスを早めること。大庭経営労務相談所(https://ooba-keieiroumu.jimdo.com/)。

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